Scribble at 2022-06-25 19:42:58 Last modified: 2022-06-25 19:51:20

In other words, work on supporting the use of a hash algorithm other than SHA-1 in Git appears to have ground to a halt. That recently led Stephen Smith to post a query about its status to the development list. This response from Ævar Arnfjörð Bjarmason is illuminating and, for those looking forward to full SHA-256 support, potentially discouraging: "I wouldn't recommend that anyone use it for anything serious at the moment, as far as I can tell the only users (if any) are currently (some) people work on git itself."

Whatever happened to SHA-256 support in Git?

LWN.net は、Linux のユーザが投稿したり議論するサイトとして長らく定番の地位にある。どういうわけか日本では Slashdot.org(本家)よりも知られていないしユーザ登録もされておらず、したがって LPIC の資格保有者ですら知っている人の方が少ない。英語が読めなくても Linux の資格は取れるから、別に記事や議論を読めなくてもいいが、知りもしないというのは残念な話である。さて、日本の Linux ユーザの多くが利用すらもしていない理由は、もちろん英語が読めないという致命的な事情にもあるが、それに加えて LWN.net で公開されている有益な記事の多くが有料会員のみのコンテンツだからである。1ヵ月の購読料金は $9 つまり約1,000円であるから、The New York Times の購読料金よりも高いわけで、購読の是非については当否を他人が言う筋合いのものではないだろう。Linux ユーザだからというだけで Linux のフォーラムを有償で購読し支える義務や責任があるなんて、誰も思わない筈だ。Linux に代表されるオープン・ソースのムーブメントが「ロハ」で使えるソフトウェアやウェブ・コンテンツのことだと勘違いしている、日本の多くの Linux ユーザにとっては猶更である。

しかし、上記のようにして誰でも有料会員の記事を読めるように、購読しているユーザが "subscriber links" という仕組みを利用できる。これは海外の新聞サイトなど多くのメディアで、購読者が一般アクセスを許可するためのリンクを幾つか作れるという特権が提供されていたりするのと同じだ。残念ながら、こういう仕組みは日本の新聞サイトには皆無なので、僕が新聞記事を引用して記事を書くときは、イデオロギーとは関係なく、無料で公開されている記事が多い読売新聞か産経新聞となるわけである。これは、朝日や毎日がケチだからでもなければ、イデオロギーとしてわれわれ〈真の保守〉から見て劣っているからでもない。正直、どのイデオロギーがどれと比べて優れているとか劣っているなどという短絡的な比較をしている時点で、そいつは哲学者のわれわれに言わせれば相当なバカだと思う。

さて、本来の話題は引用を読めば分かるように、もう2年前に脆弱性を指摘された SHA-1 を Git がいまだにサポートしているという話だ。Git で働いているエンジニアにすら、Git を使った Git 関連のソースコードの管理を推奨しないとまで書かれている。酷い話だ。僕も Git に仕事で手掛けた数多くの案件のコードをフリーズしたリポジトリとしてアーカイブしてあるため、今後の Git(というか、マイクロソフト)の態度によっては、リポジトリを削除してソースを全て引き上げることも検討せざるをえない。

結局、こういうことが続いたり放置されると、「クラウドなんて」とか「オープン・ソースなんて」とか「フリーのサービスなんて」とか、果ては「他のエンジニアに頼るなんて」といった過剰反応が出てくる恐れもあろう。でも、幸か不幸かこういうサービスを提供している、特に大企業は当分のあいだは心配ない。だって、alternatives とは言っても、それを全て仕事で使う業務内容に応じて、いちいちお金を払って使うわけにはいかないからだ。しょせん、「ニュー・エコノミー」などと言っても、金のない若造のスタート・アップと、それらが提供する成果としてのイノベーションなり技術力を大企業が掠め取るなり搾取するという構造でしか継続できないからだ。要するにインターネットを利用するサービスなんて、ガキや無能から時間と労力とアイデアと小銭を巻き上げる、大規模で巧妙に作られ運営されているゲームセンターみたいなものだ。

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