Scribble at 2025-04-29 09:46:28 Last modified: 2025-04-30 07:01:25
昨日の月曜日は雨の中を雑用で出社してきた。実際には15分ていどで会社を後にしたのだが、いまだに紙の書類で色々と手続きする必要があるため、押印だの送付してもらう相手に渡すだのという些事で出社することがある。だが、そのついでに何キロか歩いたり、書店に立ち寄ったりできるのだから、そう悪くもない。そして、昨日は帰りに天満橋のジュンク堂で『Interface』を買ってきた。
生成 AI の仕組みを理解するには、ただ単に機械学習の理論を学んだりするだけでは不十分だし、Transformer や PyTorch のようなツールの使い方を習得するだけでも不十分であり、やはり GPU というハードウェア制御の理屈を知っておく必要もある。とりわけ、生成 AI を扱うプログラミングはパフォーマンスの要求が厳しいので(とりわけモデルがオープンになっている場合は、共通の基準で測定しているサイトが多い)、React 小僧、あるいは WordPress をいじくるしか能が無いコーダとは次元の違う緻密なソフトウェア設計が必要だ。そして、そういう様子を取り上げているメディアというのは、実際には『Interface』のような雑誌しかなかったりするのである。
それはそうと、この雑誌の挿絵に使われているイラストって、どう見てもプロのイラストレータの仕事とは思えないのだけど、これって編集者が趣味的に描いてるんだろうか。きちんと既成のイラストに対する類似性を調べて使う必要はあるけれど、テクノロジーの雑誌なら AI で出力する方がいいと思うね。もちろん「手作り感」というテイストの効用はあるんだろうけど、それって本当に「良い」印象を購買層に与えるんだろうかと思うんだよね。僕は、決して無視できない割合の人々にとって、こういうノリで作られている雑誌って一見さんお断りといった、閉じたコミュニティを連想させる気もするんだよ。オタクが作ってる同好会の雑誌みたいなもので、多くの人にすれば「勝手にやってろ」という印象を与えてしまって、マーケティングとしては逆効果なんじゃないかと思うこともある。同人誌ならともかく、商業誌でそれはまずいと思うんだな。
あとついでに書いておくと、この雑誌が典型なんだけど、技術系の雑誌に掲載される記事や論説というのは、もちろん専門的なテーマの雑誌になると背景知識に一定のレベルが仮定されたり要求されているので、まったくの素人が読んでもぜんぜん分からないわけだよ。そして、この『Interface』も、僕が見たところでは電子技術系の高専を出ているていどの素養がないと理解できないレベルの文章ばかりになっていて、たぶん基礎的な解析学や線形代数どころか離散数学の知識すらない、ウェブ・アプリケーションのエンジニアの大多数は理解できない文章だと思う。なので、『Interface』の編集諸氏がどう思っているのかはわからないけれど、人工知能や LLMs や Raspberry Pi や Python を取り上げているからといって、これまでと同じ調子で文章を書いていても、そっちの購読者を増やすことはできないと思うね。