2018年08月15日に初出の投稿

Last modified: 2018-08-15

どういう思想や観念にせよ、それを正確に理解したり、それが自分なりに理想とすることと整合しているのかどうかを厳しく吟味するための努力なしに、セレブや物書きの威勢が良いスローガンや読みやすいエッセイなどで煽られているだけの人々というものは、従来の左翼や右翼に限らずいかなる思想や理念や観念を奉じていようと、常に異なる意見を持つ者からの批判や、同調者による再吟味に晒されていない限りは、どれほど壮大な体系で力強く語れてようとも独り言の範疇を越えるものではありえまい。しばしば、マスコミや出版では「先の見えない時代」などという安っぽい表現がばら撒かれているが、僕が思うにその大半は単に勉強したくない人間やものを考え続けるのが面倒な人間の言い訳でしかない。そして、学び続けたり考え続けなくてはいけないと分かっている者にとっては、先の見えない時代であると指摘することなど何の意味もないのである。もとよりいつの時代であろうと明瞭な見通しなどないからであり、先が見えているかのように称する者は、要するに程度の低い宗教家かテロリストあるいは詐欺師の類なのである。

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