Scribble at 2024-01-18 21:44:48 Last modified: unmodified

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TextEditors.org – A website about every known software Text Editor (texteditors.org)

大袈裟な言い方だが、前世紀の末から自分のパソコンを使い始めて、これまでに数々のテキスト・エディタを利用してきた。NoteTab のような有償のテキスト・エディタのライセンスを購入したこともあるが、おおむね無償のソフトウェアをありがたく使わせてもらってきた。なかでも、いちばん長らく使ってきたのが xyzzy である。いまでこそ業務用に使うメインのテキスト・エディタは Visual Studio Code に席を譲ってしまったけれど、Windows 11 のアップデートによるものなのか、昨年から起きるようになった起動時の妙な問題(接続エラーや、タブ・バーが出ないといった問題)さえなければ、まだ使えばはずだ。正直なところ、僕が Visual Studio Code を使っているのは Atom Editor や Brackets が次々に開発を終了して、VSCode しか残らなかったからだ。だいたい、テキスト・エディタが儲からないとか、開発をサポートしている企業のブランディングにも寄与しないなんてことは、少しでも調べたら分かることだ。日本でも、有名なエディターを開発しているからといって、秀丸の作者にシステム開発を委託したり技術顧問として迎えようなんて会社はないし、EZ Editor だか WZ エディターだか、名前もはっきり覚えていない高額のテキスト・エディタを開発してる会社が上場できるかと言えば、ほぼ不可能だ。そして、ライセンスの料金を払ったら開発会社の名前なんて誰も覚えていない。よって、開発を維持することに企業として何か負担がかかるからやめるなんて理由なら、最初からテキスト・エディタの開発チームなんてサポートするのは愚行でしかない。しかも、そういうポリシーの会社がオープン・ソースのプロジェクトに手を出すこと自体が愚かな話である。Adobe なんて無償のテキスト・エディタの開発をサポートすること自体が間違いだったわけで、そんなことに人員をつぎ込むくらいなら、バグの宝庫と言われる自社のアプリケーションを正しくメンテナンスすることにリソースを割り当てるべきだ。

ということで、いくら xyzzy を使い続けたいと思っても難しい。なので、僕はテキスト・エディタ(の開発プロジェクトの事業継続性)に、過剰な信頼や期待を置くのはやめることにしている。おおよそ5年から10年くらい使えたらよくて、また新しく出てきたツールに乗り換えてもいいというくらいの態度で接するのがいいのだろう。そして、たぶん開発する側もその程度の軽いノリで使ってくれたほうがいいと思っている人がいると思う。過剰な期待をするからこそ、あれをしてくれ、次のアップデートでこれを実装しろとか、金も払ってないくせに好き勝手なことを言うやつが増えるのだ。そもそもシステム開発もできないコーダとかは黙ってスタンダードなツールをを使えばいいのであって、Emacs に手を出すもんじゃないんだよな。さっさとゼネコンの先輩に Eclipse の使い方でも教わってろという感じがする。

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