Scribble at 2023-10-05 09:51:40 Last modified: 2023-10-05 11:49:57

添付画像

GPUだけでなく、VRAMとMOSFETの冷却も考慮されており、安定したオーバークロック動作と長い製品寿命を実現します。

GV-N4090IXEB-24GD | GIGABYTE(ギガバイト) NVIDIA GeForce RTX 4090 搭載 外付けグラフィックボード

Stable Diffusion の Web UI などを解説するサイトでは、自分のコンピュータで生成 AI を利用する環境としてビデオ・カードの増強を勧めていることが多く、正直なところ大半のサイトはビデオ・カードのアフィリエイターみたいになっている。理屈としては分かるのだが、Stable Diffusion Web UI が動作する最低のスペックと思われる僕の環境(Ryzen 5 + SSD 500 GB + 16 GB RAM + GeForce RTX 2060 6GB)でも快適に使えているので、そこまで強力なカードが必要なんだろうかと思うのだが、強力な機器があればそれに越したことはないという建前はあろう。

そこで、ここ最近の興味深い周辺機器として外付けのビデオ・カードというものがある。これは、Thunderbolt のような高速のインターフェイス規格が普及したことで成立したような製品カテゴリーなのだろう。いまでは、10万円そこそこの安いノート・パソコンですら Thunderbolt 3 ていどのコネクタが標準でサポートされているほどだから、これを利用したビデオ・カードも周辺機器の一つの選択肢として考慮できる。特に、強力なビデオ・カードを使いたいなら本体ごと買い替える他に殆ど選択肢がなかったノート・パソコンのユーザにとっては、良い選択肢となるのかもしれない(生成 AI を利用するときは、本体の CPU の性能はさほど問われないからだ)。

ただ、いまのところ用途がデザイナーや動画編集者や CAD オペレータなどの特別な業務を想定しているために、外付けの筐体に積んでいるビデオ・カードそのものが非常に強力であり、したがってかなり高額だ。上に紹介している CFD の外付けビデオ・カードも、GeForce RTX 4090 24 GB という非常に高性能なボードを積んでいて40万円近い。これだと、わずかワンランクだけ下の GeForce RTX 4080 16 GB くらいのビデオ・カードを積んだデスクトップ・マシンが買えてしまう。こうなると、メインのマシンはそのままで、高性能なビデオ・カードが出るたびに外付けだけを入れ替えるというよりも、逆に外付けをそのままにして本体だけ入れ替えるという運用になってしまうのだが、これはどちらがいいとも言えない。いくら冷却性能が優れているとは言っても、外付けのビデオ・カードにも耐久年数の限界があるからだ。

こうして実際に販売されている商品を幾つか調べてみると、やはり僕には必要ないという気がする。繰り返すが、Stable Diffusion Web UI が動作する最低のスペックだと思われる僕のマシンでも、サンプリング方法などは高速の DDIM などに限定する必要はあるが(収束が早いのでステップ数の設定も15か20でいい)、十分に実用的である。もっと高精細な画像が必要なら、Tiled Diffusion という拡張機能を使って、A4 のモノクロ出力に耐えられる 4,961 x 7,016 ピクセルに8倍くらい拡大することだってできるのだ(これはさすがに1枚を拡大するのに5分くらいかかるが)。

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