Scribble at 2020-10-15 07:26:14 Last modified: unmodified

角田教授は日本人の脳が他の民族の脳と違う点を生理学的に追求してきた。その結果が驚くべき発見につながった。人間の脳は右脳と左脳とに分かれ、それぞれ得意分野がある。右脳は音楽脳とも呼ばれ、音楽や機械音、雑音を処理する。左脳は言語脳と呼ばれ、人間の話す声の理解など、論理的知的な処理を受け持つ。ここまでは日本人も西洋人も一緒である。

なぜ日本人には虫の「声」が聞こえ、外国人には聞こえないのか?

「まぐまぐ」なんてメルマガ発行サービスのオワコン情報ブローカーだろうと思ってたら、ひっそりと、あるいは陰湿にもこんなサイトを運営していたのか。それにしても、欧米人の鈍感さを強調して日本人の感情の繊細さを寿ぐという、研究者の名を借りた典型的なステマと言ってもいい。科学の話をしている体裁だが、実はただの政治ビラというわけである。(なお、侮蔑語としての「ネトウヨ」という言葉すら実態を正確に表していないと思うので、僕はこの言葉は当サイトでは積極的に使わない。)

もちろん、欧米人が虫の音を解しない、それどころか聞こえないなどと言うのは完全なデタラメである。逆に、環境音を頻繁に耳にしていて慣れたがゆえに《聞こえないのも同然》という現象は日本人にもある。

たとえば僕は、高校2年の頃までは子供の騒ぐ声が大嫌いで、マンションの共同廊下を走り回る子供に辟易していた。そして、ちょうど受験を考える頃だったという事情もあって、祖母が一人で住んでいた大阪市内の家に親と離れて引っ越したほどだった。でも、いまは近隣に保育所が増えて朝から子供の声が色々なところから聞こえるが、何とも思わない。それどころか、養護学校の子供たちが発するような金切声(いわゆるチック症の症状)すら気にならなくなった。あと、昔から珍走団(暴走族)のバイクの音も大して気にならない。あれも結局は幼稚園児が大声で発する奇声のようなものであって、他人に自分の方を振り向いて気にしたり興味を持ってもらいたいだけなのだろう。

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