Scribble at 2023-10-19 10:34:28 Last modified: 2023-10-19 17:39:09

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xyzzy - カスタマイズ可能で軽快な Windows 用テキストエディタ

今日になって、xyzzy を起動するとバッファのタブが出なくなった。メニューからバッファの一覧を表示するツール・バーを表示させようとすると、ちゃんと出ることもあるけれど、だいたい7割くらいの頻度で表示できないとか UI として定義されていないといった主旨のエラーが出る。

Stable Diffusion を起動しているからメモリの大半を奪われていておかしくなってるのかと思ったが、SD を使っていなくても起きるので、何かのタイミングで xyzzy の本体に問題が生じたのだろうか。たとえば、バッファの一覧だけでなく、About の画面すらメニューから出せないので、これはプログラムが壊れている可能性がある。ともあれ、これが繰り返されると困るので、いちど新しいバイナリをダウンロードしてみて展開し直してみよう。思えば、この「最新版」ですら10年近く前のものなのだし、よく大きな問題もなく Windows 11 でも動いているものだと感心する。今回の問題だって、結局は利用しているこちらの環境で起きた別の原因によって起きたものであり、たぶん xyzzy の動作仕様そのものには何の問題もないはずだ。

さて、そういうわけで上記のサイトから「最新」のバイナリをもらってきて展開し直している。しかし、バッファの一覧を表示しようとしてツール・バーを追加しようとすると、やはり「未定義のツールバーです buffer-bar」となる。これではどうしようもない。なんで新規インストールした xyzzy ですら UI がおかしくなるのだろう。一つには、僕が xyzzy の英語版として作った /lisp/appmenu.l が最新のバイナリに対応できていないという可能性がある。なので、これは日本語版のオリジナルに戻してみた。これで何度か起動すると問題は起きていない・・・と思ったが、Gates を有効にしないと使い物にならないので、/site-lisp/siteinit.l をキーマップの変更だけ記述して追加すると、やはりツールバーが出てこなくなって、他の大半の UI も無反応になる。うーん。

あとは、やはりロール・バックだ。僕が快適に使えていた頃の、亀井氏オリジナルのバイナリに戻すくらいしか手がない。ただ、亀井哲哉氏のサイトは既に無くなっていて Wayback Machine のキャッシュではダウンロードに対応していないし、検索して昔のバイナリを見つけるのはリスクが高すぎる。なので、僕自身が DVD-R に焼いているファイルを探すしか無いだろう・・・ということで、2017年にバックアップしたバイナリ一式を見つけたのだが、これを起動すると、現在の Windows との互換性がないという最後通告が出てきた。Windows 7 とか昔の OS を前提に互換モードで起動することはできるかもしれないが、これは正常なソフトウェアの運用とは言えない。

こういうわけで、長らく使わせてもらってきて感謝しているのだが、そろそろお役御免を申し渡すときがきたようだ。他に手軽に使えるテキスト・エディタとして、もちろん TeraPad(複数のファイルを開けないので TeraPad は最初から除外だが)なりサクラエディタなり、あるいは何とか3000YENもあるにはあるが、xyzzy という LISP ベースで動く奇妙さや如何わしさには程遠い。こういう、或る種のホビーと言ってもいい雰囲気の面白さがソフトウェアから失われていくのは、どうもお爺さんとしては残念な気がする。とは言いつつも、Vim という、これまた面倒臭いソフトウェアが昔からあるのも知ってるが、vi ですらキーを覚えるのに色々と面倒な経験をしたのに、テキスト・エディタまで独特のキー操作を覚えるつもりはない。そこは、やはり Windows で仕事をしてきたという事情が優先する。これは理論とか思想の問題ではなく、単に Gates のキー・マップで仕事をしてきたり生活してきたという歴史の問題であって、これを理屈だけで否定したり新しいキー・マップを覚えなくてはいけないなどという負荷をかけるまでの理由にはなるまい。慣れていまの生産性と同等になるまで数週間なり数ヶ月かかるとすれば、趣味的に悩みながら慣れていくということが楽しいのであればともかく、僕はそんなことに悩みたくないし(xyzzy に慣れたのは、やはり Gates を調べてキー・マップを替えなくて済むようにしたからだ)、それはビジネスマンとしての僕にとっては馬鹿げた無駄な時間の浪費でしかない。

ともあれ、httpd.conf を編集するだけのことで VSCode なんていう牛刀を持ち出すのは面倒臭いし、実際にメモリとマシン・パワーの浪費である。よって、もっと軽快に動くテキスト・エディタを探さなくてはいけないな。

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