Scribble at 2023-02-25 09:34:09 Last modified: 2023-02-25 10:32:28

ようやく風呂場で使う鏡を手に入れて使ってみた。既に浴室の中には吸盤で取り付ける小さな鏡が二つもあるのだが、どれも浴槽から遠いために困っていたし、そもそも両方とも直径が 10cm くらいしかなくて小さかったから、もっと大きな鏡を浴槽に入ったまま使いたかったのである。大きいとは言っても、せいぜい縦が 20cm 弱の商品だ。東和産業という和歌山の会社が作っている、「磁着マグネット バスミラー」というやつで、税込みが1,000円とちょっとである。そして、連れ合いに浴室でも鏡が曇らないようにシャンプーで鏡面を洗って膜を張るとよいという知恵を教わってから使ってみた。なるほど、曇らずに使いやすい。

実は何度か顎や下唇の近くを切っていたので、傷が治るまで周辺を剃れずにいたのだった。そろそろ治ってきたので、昨日は全体を丁寧に事故もなく剃れて終わった。いつものように、顔が乾いてくると手で触れば剃り残しの感覚があるのだが、大きな問題はなさそうである。ただ、いつも後で気が付いて T 字剃刀で剃りなおしているのが、柔らかい産毛だ。これは逆剃り(ATG)でも難しい。そもそも、シェービング・ソープを顔に塗っているとソープで細かいところが見えなくなるので、ソープを掻き取るのと一緒に剃って、初めて成果が分かるというのが実態だろう。よって、剃っているときの実務としては、ソープを掻き取る1回目の剃り方は安全を優先し、細かく残っている産毛などはソープを掻き取った後の、まだ剃刀を当てても大過ない状況の肌について何度か剃りなおすということになるのだろう。そして、こういう作業は鏡の近くに寄って細かいところを見ないと難しいので、こういう鏡があると便利だ。洗面所だと、大きな鏡に向かって自分自身が近づくだけでいいけれど、そもそも冬場は洗面所で剃りたくないので、どうしても風呂に入ったまま剃りたい。そういうときに、浴槽の傍に置ける鏡があると使い勝手がよろしいわけである。

なお、SOTD (shave of the day) の意図はないが、使ったブレードはドイツの Personna Platinum である。装着して何度か使っているため、既に剃り味は鈍くなっていて、肌を切るどころか髭すら切れていないのではないかと思えるほどだが、それだけ肌当たりはきつくなくて剃り易い。ただ、例によってスライダー式(これもまた、"cartridge tray style" とか "slide-out style" とか色々な呼び方がある)はコンケーブもくそもない刃面なので、とにかくソープがまとわりつきやすくて肌にくっつくような抵抗があって剃りにくい。かといって、刃を立て過ぎると危ないため、最初から刃を立てても安定して運行できる、まさにプロの理容師が扱う道具なのだろうと思う。プロの理容師なら、ソープの抵抗がなくなるほど刃を立てて運行しても切る恐れが少ないからだ。

それからどのスライダー式もステンレス製だから同じようなものだと思うけれど、とにかく軽すぎる。Kazakiri ですら、あるていどは自重で剃れていたので、せめて 50g はないと、やはり刃面の問題だけじゃなくて重さでソープの抵抗に負けてしまうのだろう。これは、商品によってはスケールが金属だともっと重くなるので、スライダー式でも 3.21 ounces つまり 90g くらいある剃刀もあるけれど、大半の商品はスケールも安物のプラスチックだから、だいたい 30g ていどだ。

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