Scribble at 2023-12-21 10:46:05 Last modified: 2023-12-21 11:33:30

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最も古い不正は1989年で、2014年以降に増えた。不正の対象はこれまでの6車種から64車種(開発中・生産終了を含む)に拡大。ダイハツが生産して他社ブランドで販売する車両も含まれ、親会社のトヨタ自動車が22車種、SUBARU(スバル)は9車種、マツダは2車種だった。

ダイハツ不正、国交省が本社の立ち入り検査始める

高校生の頃から語っていたことなのだが(そのせいで「主義者」とか呼ばれたこともあるが、別にイデオロギーではあるまい)、マスコミというものは特別な情報源や検索能力や背景知識などないのだから(日本の新聞記者やテレビ局の取材スタッフは、韓国や中国などと比べても著しく博士号の所持者が少ない。要するに素人ということだ)、つまるところ雛鳥のように自分の口に入ってくる餌を食うしか能がない。どれほど政治家の自宅前で徹夜したり、政治家の秘書と一緒に風俗めぐりをしようと、そんなことはバカでもできる。よって、日本で報道されていることがらというのは、そういう時間と金さえ与えたらバカでも集められる情報だとか、あるいは記者クラブという箱庭で相手が発表する情報、それから実質的には広告でしかない書評や企業の取材といった記事で埋め尽くされていると言ってよい。

「最も古い不正は1989年で」などと書いている愚かな記述が、まさに日本のマスコミが陥っているインチキな客観報道の典型というものだ。自分たちの口に入った餌が「客観的な事実」であり、本当に不正が1989年からなのか、自分たちで調べる手段もなければ意欲すらないわけである。しかし、企業がわざわざ不正の記録を丁寧に全て保存するわけがないのであって、国家官僚ですら簡単に裁判記録や行政記録をテヘペロで焼却するような国であるから、記録に残らない不正なんてもっと前からやっていると考えるのが当たり前であり、そこを検証するために調べるのがマスコミの役割というものであろう。企業が記者会見で、そして官僚が記者クラブで話している内容を聞き書きするだけなら、もう生成 AI の transcript generator さえあれば新聞記者などいらない。

そして、もちろん企業についても言いたいことはある。こういう事例でも分かるように、「ものづくり」だの「プロフェッショナル」だのという御託はたいていの日本企業にはありもしなかった幻想である。もちろん、そういう優れた人材や優れた成果があるにはあるのは事実だが、しょせんは目立つからこそ NHK や出版社が取材してテレビ番組や本にできる。前半で述べたように、日本のマスコミ人材というのは独立した取材能力など殆どないので、目立つことにしか飛びつかないし、飛びつけないのだから、そういう連中がかき集めてきた情報なんて物事の表面や上っ面であり、たとえそれがヤクザや風俗や同和地区や在日や沖縄やアイヌやブルセラ女子高生や身体障害者や生活保護受給者や IT エンジニアの話であろうと、それは常に彼らが取材できる(させてもらえる)というていどにコントロールされた状況で得た情報に拠っているだけのことでしかない。これは、もちろんメディア・リテラシーとしては常識に属するような話だと思うが、学校などでは殆ど教えられていないので、ここでも敢えて強調したい。実感として分かっている人は多いと思うが、なにせ日本の中等教育は NIES などと称して、新聞を批評の対象ではなく、事象を説明したり記述する理想的な教材あるいは盲信の対象として導入しようなんてバカな活動をやっているほどだ。教師にも期待などできない。

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