Scribble at 2023-02-23 20:55:25 Last modified: 2023-02-23 23:39:19

"A Complete Guide to Flexbox" (https://css-tricks.com/snippets/css/a-guide-to-flexbox/) という、Flex 要素のスタイルについて解説した、非常に有名なページを公開していたサイトなのだが、知らない間に買収されて、そしてコンテンツの担当者がレイ・オフされたらしい。企業の理屈としては、まぁ仕方ない。どれだけ有名でアクセスが多いサイトであろうと、収益に関係のない事業やコンテンツ、それから人員は、経営が苦しくなった会社にとっては負担でしかない。クリエイターにとっての愛着とか、そんなもん結局はどうだっていいわけで、そんなに大切なら君らが買収すればよかったのだという話でしかない。

しょせん、無料で他人の成果を拾い集めているだけの集団に世の中を本当に動かす力なんてないのだ。せめて、そこから自分自身もリソースなりコンテンツを追加したり発展させるならまだしも、大半の「ユーザ」なんて単なるフリーライダーでしかない。しかも、そこで何を掻き集めようと結果は他のフリーライダーの役にしか立たないので、世の中や学問を動かすような人々は、つまるところ自力で学んだり試行錯誤をするしかない。これは、いまでも同じだろう。学術研究や開発プロジェクトやベンチャー事業の最前線に進むような子供や生徒は、文科省と都内の IT ゴロツキどもが提供する「情報」科目だとか「コーディング講座」なんてものでは、絶対に育たない。そんなものが用意されたり学校で教えられる前から、自分の必要に応じて手段なり情報なり知識をどん欲に手に入れようとするわけで、それこそ海賊版のサイトから Cambridge University Press や Princeton University Press の数学の教科書をダウンロードして Google Translate で読むような小中学生こそが、次の時代を切り開くのであろう。（もちろん、その何割かは犯罪者になるのだが。）