Scribble at 2025-05-13 14:26:07 Last modified: 2025-05-18 12:01:34
キャンセルカルチャーとは、特定の個人や団体が社会的に不適切とみなされる言動をした際に、SNSなどで糾弾し、作品を見ない、商品を買わないといったボイコットや不買運動などを行い、社会的に排除(キャンセル)しようとする動きのことだ。
もちろん現在の言動による場合もあるとは思うけど、僕がこれまで見聞きしてきたアメリカのサイトや雑誌やポッドキャストでの意味合いとは、だいぶズレてると思うんだよね。この人って6歳から日本にいるロシア人というポイントで売ってる文化芸人の一人なんだろうけど、英語のメディアにふだんからアクセスしてるんだろうか。つまり、ロシア人だろ? そもそも英語できるの?
まず、もともと cancel culture という言葉が広く使われるようになった理由は、有名人の過去の発言をほじくり返してきて、現在の名声なり支持を「キャンセル(取り下げる)」という意味だった。過去に黒人を差別する発言をしていたとか、LGBTQ+ を差別する団体に寄付していたとか、そういう過去の行いを見つけてきて、「ほれ、いまはこんなこと言ってるけど、こいつは前にこんなことをやってたぞ」などと言って、これまで自分が応援したり支持してきた人物から手を引く(キャンセル)という意味だったのだと記憶している。もちろん、それから何年も経過しているので、いまは最近の言動によって有名人や政治家を糾弾するとか、かかわっている商品やサービスの不買運動をするという意味に様変わりしているのかもしれない。Merriam-Webster のオンライン辞書などで見ると、必ずしも過去の言動だけに限定してはいないからだ。でも、そういう最近の辞書においても、やはり意味としては自分がサポートしてきた人物から「手を引く(withdraw)」という意味であって、自分が支持も支援もしていなかった有名人を SNS でこきおろしたり、その人物が宣伝してる商品の不買運動を「他人に呼びかける」なんて意味ではない。
要するに、これは『産経新聞』にも似たような傾向があるけれど、保守系の新聞というのは「ガイジン」(それがほとんど日本で育った、本当のところロシア語が分かるのかどうかすら不明なロシア人だろうと)の発言をなんでもかんでも過信したり祭り上げてしまうんだよな。僕はべつに英語の達人でもなければ海外の事情通でもないが、彼ら読売や産経の記者や編集者は自分たちこそが購読者に「土人意識」を刷り込んでいるわけなので、恥を知るといいね。