Scribble at 2023-06-24 22:42:12 Last modified: 2023-06-25 15:02:24

母親が趣味にしていた「文化刺繍」(または違う流派のようなものとして、東京文化刺繍というのもあったらしい)という手芸があって、よく虎とか鶴とかの刺繍を作っていたのを覚えている。そして、僕も試しに何点か作ってみたことがある。もう既に流行は終わってしまっていて、具材を揃えるには1社だけ残ったところから取り寄せるしかない。

そして、これと似たような手芸として「パンチニードル」というのもあるようだ。主催している団体のサイトを見ると、なるほど文化刺繍についても簡単な解説がある。でも、詳しいことはよくわからないし、パンチニードルそのものについても正確な歴史や発祥を知ることはできなかった。というか、その団体は色々とセミナーを開いたり規約などが掲載されているわりには、所在地の情報が全く欠落している。これでは法人としての責任を果たしておらず、「協会」と名乗っているが法人ではないと思う。主婦とかはこういう名称を使うだけで簡単にオーソリティがあるものと錯覚するわけだが、当人たちに優良誤認を誘う悪意がないとしても、こういうことをさらっとやってしまう気風が手芸やエステの世界にはある。

もちろん制度的な差別の問題として、学校教育や家庭の会話などで女性が「法律」とか「制度」という話題から遠ざけられている(したがって、ロジックや正義を語る女の子は昔から「学級委員のようだ」とか「規律委員」などと、なかば「おんならしくない」と非難されたりする)という問題はあるから、必ずしもこうした手続き的な問題の原因が彼女ら自身にあるとは限らない。そして、正しいことや決まっていることを教えたり指摘しても、既に成人してしまった後で態度を改めるのが難しいのは、男でも同じであろう。したがって、僕らはこうした杜撰なことをやっている人々を単にあげつらうだけではいけないのであって、そういう人は男だろうと女だろうと non-binary だろうと少なからずいるのであり、寧ろそうでない人々(「学級委員のような」人々)をサポートすることにも注力しないといけない。

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