Scribble at 2018-02-19 16:16:19 Last modified: 2022-09-24 18:07:01

月曜日(米国時間2/12)に、同社は1800人をレイオフした。これによって、4000万ドルの経費を節約した。しかしそれは、とりわけ興味深い。4000万ドルということは、一人の社員が平均22000ドルの年俸を稼ぎ、ふつうならポストホリデーの不振時に解雇される時間給労働者は15000ドルもらっていたことになる。というより実際には、B&Nはその781の店舗のフルタイム社員を全員解雇したのだ。

大型書店チェーンBarnes & Nobleが自死へ向かう、コミュニティ型地域書店から学ぶこともなく

もちろん、この手の話を脊髄反射よろしく即座にアマゾンと関連付けるのは、もういい加減にしたいところだ。アマゾンは単なる競合の一つ(と数えるには、あまりに巨大だが)であって、彼らがあらゆるものを無条件に独占しているわけではない。新刊の文庫本や雑誌のようにオンラインで買ってもリスクが少ないもの、それからアイドルの写真集やエロ漫画や BL 小説のように男女限らずオンラインでぜひ買いたいであろう商品は、もともとオンライン書店が対応するのであれなかれ消費者のシーズとして潜在的にあったのだから、たまたま書店で買うしかないという状況で売れていただけの商品を当てにしているような経営や品揃えに安住することは、アマゾンがあろうとなかろうと事業継続性がない。こういったことを何も考えない書店から店を閉じることになるのは、言ってみればビジネスの世界においては当然のことである。商圏や購買層という条件が何も変わらないという前提で事業を預かるような人は、事業を運営しているだけにすぎず、経営してはいないのだ。

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