Scribble at 2022-09-04 18:25:25 Last modified: 2022-09-04 18:31:34

よくね、リバタリアンだろうとリアリストだろうと、あるいは何か利害関係のある自民系の経済評論家だろうと、公営ギャンブルというのは「必要悪」だという論調があって、たとえばいま大阪府や他の幾つかの地方自治体でもカジノを誘致しようとしてるわけだよね。でも、根本的な問題として、公営ギャンブルが財政にとって有益であるとか言う以前に、これは博打なわけだよね。そして、多くの国では博打を禁止している。たとえばいまだに高校野球のシーズンが始まると、どこかしらの喫茶店とかで店先に本日の対戦カードを掲示したりしてるよね。警官は大半が見て見ぬふりしてるけど、あれって殆どが野球賭博なわけだよね。僕らが中学生くらいの頃は、酷い地域だと掛け率まで堂々と店内に掲示されてたりしたんだよ。でも、違法であることに変わりはないし、みんなそれを知ってる。勝手に賭博場を開いてはいけないわけだ。ということは、後ろめたいことをしてるのは誰でも分かってるんだけど、なぜか法律で宝くじとか競輪とか競馬とかサッカーくじとかは許容されているし、コマーシャルも認められていて奨励すらされている。こんな精神分裂みたいなことを国家がやっていて、子供の教育にいいわけないのは自明だろう。しかも、その正当化を国家がどこかで堂々と解説しているならまだしも、そんなことはできるわけがないのだ。

なぜなら、ギャンブルが必要悪であるという論証や実証なんて、世界中の社会科学者の誰もやったことがないからだ。

二束三文の経済評論家とかクズみたいな社会学者だと、やれガス抜きだの不満の捌け口だのと安物の妄想を語るわけだが、そんなことで正当化できるなら、ありとあらゆる犯罪が正当化できる。まさに不満の捌け口として、元総理大臣を背後から銃殺するのも一興だと言われれば終わりであろう。つまり、そういう馬鹿議論をいつまでも繰り返していたところで、他人を納得させたり制度として維持することはできないのだ。日本財団だろうと笹川財団だろうと、どこでもいいが金は持ってるんだろうから、世界中の有能な社会科学者を集めるか、懸賞金でも出して論文を募集してはどうか。たぶん社会学とか行動経済学の連中にそんなことできっこないだろうから、Law and Economics か刑事政策の研究者を集めたらどうかと思うね。

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