Scribble at 2024-10-18 08:56:30 Last modified: 2024-10-18 08:57:29

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プライバシーマーク制度の運営元である JIPDEC が困るのは、こうやって HTML メールを平気で投げてくるところなんだよね。あまり丁寧に調べたり記事を書く予定も立てていないけれど、この「電子メールのセキュリティ」については、いちおう情報セキュリティの実務家の末席を占める一人として、何らかの文書を成果として出しておきたいという気がしている。

実際、調べると分かることだけど、この国に限らず、実は情報セキュリティに関わる文書とか研究業績なんて、暗号論とリスク・マネジメントを除けば殆ど出ていないし蓄積もされていないからだ。つまり、数学か、あるいは経営学の観点からしか満足できるだけの成果が蓄積されていないのである。これは、英語で大量に公表されている論文を眺めていても感じる。世界的な傾向と言ってもいい。なぜなら、暗号論はいまや「金になる」し、リスク・マネジメントも色々な業界でコンサルなどをする足がかりの話題として「金になる」からだ。電子メールのセキュリティについて研究したところで、大学の研究者としてすら評価されないし、もちろん IT 企業に顧問として採用されたりもしないだろう。よって、こういう(産業的な意味での)「些事」を詮索したり取り上げるのは、せいぜい社会学者にやらせておけばいいというわけだ。

僕はそうは思わない。情報セキュリティのプロとしても、それから科学哲学者としても、こういう話題を社会学者にだけ丸投げしておいていいはずがない。

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