Scribble at 2022-07-21 17:18:21 Last modified: unmodified
残念ながら数多くの言語に訳されているものの、日本語には訳されていない。それだけ、日本にネットワークの技術者が少ないということでもあるし、いたとしても殆どが Cisco や Juniper の機器や資格にロック・インされている人々なので、こういう教材を翻訳したり書いたりして他人に啓蒙する理由もなければ動機も意欲もないというわけなのだろう。
あと、ネットワーク専門の技術者の多くが(必要性もあって)英語をもともと読み書きできる人が多いという事情もあるような気はする。よって、翻訳したところで同業者しか読まないというのでは、なかなか手掛ける意義がなくて意欲も出てこないだろう。これは、僕がさきほどジュンク堂で眺めていた『暗号技術入門』といった翻訳の新刊についても言える話である。既に、IPUSIRON 氏や結城浩氏の入門書が出ているけれど、しょせんこうした本を積極的に読もうとするのは、既に情報セキュリティの業界にいる人々であり、そもそも〈入門する必要がない人たち〉だったりする。