Scribble at 2009-04-24 00:00:10 Last modified: 2009-04-24 00:00:10
草なぎ容疑者の逮捕と捜索のニュースが広がると、赤坂署にはファンからとみられる電話がひっきりなしにかかった。署員は「なぜ捜索するのかは、捜査に関することなので答えられない」「公平に扱っている」などと回答。via sankei.jp.msn.comこれは俺も不思議に思った。警察によると背景を知るためとしているが、要するに薬物を使用していたかどうか確かめるということだろう。しかし、薬物反応は出ていないため、「このような事案では,常識的には,自宅を捜索する令状を発布する必要性があるとは到底思えない」という感想をもつ。正直な話、報道されてから約1日しか経っていない時点で、既に相当な社会的かつ経済的な制裁を受けたと思われる。あの、知人にアルカイーダのメンバーがいると豪語したキチガイ大臣にすら「最低の人間」と言われてしまうくらいだ(笑。これほどの屈辱はなかろう。そのように迅速な対応がなされた今回の事案について、かなり寛容な意見もインタビューやブログエントリーに目立つわけだが、以下のような三つのパターンに分けられる。「たかが酒に酔って騒いでいたくらいで逮捕されるなんて」「たかが酒に酔って騒いで逮捕されたくらいで報道されるなんて」「たかが酒に酔って騒いで逮捕されたことが報道されたくらいでこんな制裁を受けるなんて」という、最低でも三つのレベルは別の話として考えた方がよいと思った(「~くらいで家宅捜査されるなんて」については、既に述べた)。なお、このあと一つ一つのレベルについて論評したのだが、Firefox が途中でクラッシュしたため復旧不能であり、もういちど書く気分ではない(笑。なので、うっすら(これでも分量は少なくなった)だけ。一つめについては、簡単に言うと一般人の我々でも逮捕権はある(でなければ、路上で見かけたひったくりを我々は捕まえられない)のだし、逮捕することそのものは正当な理由があれば誰にだってできる。それを「処罰の一つ」であるかのように書いているブログエントリーがあるのには唖然とした。願わくは書いているのが法学部の学生でないことを祈っている。ともかく、このケースは逮捕というよりも保護(保護する方にしれみれば、「やれやれ面倒なことだ・・・」くらいのつもりだったかもしれない)に近い状態だったのではないか。ふつうの酔っぱらいでも、保護するときに暴れられたら逮捕に切り替えて無理にでも留置所にぶち込むことはあろう。かえってその方が酔っぱらい自身のためでもあるからだ(もし放置されてしまった後、草彅剛が酩酊状態で車道に飛び出していたら?)。二つめは・・・うーん、どういう話を書いたんだったか・・・芸能人にどこまで公的な責任を求めるかは自明でないと思うのだが、公的な責任の軽い一般人であっても、例えば会社のお金を横領して逮捕されれば新聞で報道されたりする。そういう点で言うと、「酩酊して迷惑行為を行ったくらいでも報道される」というていどの重い責任を芸能人が負っていると見做すことは適切だと思う。これを政治家にまで応用すれば、やはり公的な責任の重い人は些細なことでも「ひとまず取り上げる」のは正しいと思うのだ。問題があるとすれば、そこから直ちに何らかの社会的な制裁を加えるべきなのかどうかという三つめの論点であって、別に芸能人や政治家が立ちションベンを報道されてもいいわけだが、それを番組降板や職務追放の理由にするような潔癖な社会が良いのか悪いのかという論点は別にある。三つめは、公的な責任の重さに応じた制裁が(法的な処罰とは別に!)必要だと言う、「思い込み型ポピュリスト」の分際で傲慢な報道関係者も多かろうが、ただの牽制ではなく制裁に至ってしまっている事実について、報道・出版関係者が逆に何の責任も感じていない(あるいはせいぜい、「俺たちは市民のために報道するんだ!」という、字面は善意あふれる正義感があるていど)と思われる状況の方が異様だと言える。昨今では司法判断にまで「既に被告人は十分と言える社会的な制裁を受けており」云々などという台所感覚に擦り寄った現状追認が見られるわけだし、これはこれで大きな話になる可能性もある。