Scribble at 2026-04-08 15:35:28 Last modified: unmodified

iPad で PDF の文書を読んでいる。というか、そのためだけに iPad を買ったようなものなので、実際にはそれ以外に使うことは少ない。せいぜい、昼食のときにテレビと接続して Amazon Prime などのアニメ番組を連れ合いと観ているくらいの用途だ。で、これまでにいくつかの PDF アプリを使ってきたのだけれど、どれもこれも不満があって、常用する気になれるものが一つもない。

まず Adobe の Reader は何をやるにもネットワークにアクセスしているスパイウェア同然のアプリなので、最初から信用するに値しない。デスクトップでは、何度も書いているように Node.js を勝手にインストールして、ユーザのパソコンの情報を色々と Adobe 側に送信している気配がある。そろそろ、セキュリティ企業が通信内容を解析してくれないかと思う。これも何度か言っているが、Node.js はスパイウェア実行環境であって、もちろん本来はそうでないのは(エンジニアだから)知ってるけれど、あまりにも悪用されすぎている。開発者の "JavaScript" という商標に関する取り組みには賛同するが、現状の使われ方は情報セキュリティの実務家として看過し難い。そして、Node.js を入れられない iPad では、起動するたびに何かを通信しており、つまるところネットワーク通信がないと PDF を開けないという制約がある。Adobe の無料で使えるツールは、そうしたデータ送信とのバーター取引で使えているだけだという自覚が必要だ。

他にも、PDF Expert、iLovePDF、PDF Pro、PDF Viewer など、色々なアプリを試したが、どれもこれも共通しているのは、僕にとっては全く不要な編集機能などを盛り込みすぎて挙動がきわめて遅いことと、長いファイル名を表示できるだけの十分なサイズを確保する UI デザインがないこと、そして、PDF ファイルを取り込むための自然な操作を設計しておらず、マニュアルなどを読まないと分からないほど複雑な手順が必要だったり、直感的に意味が理解できないデザインのアイコンへアクセスする必要があったり、とにかくデザイン・センスが貧弱であること、こういった数々の不満があって、どれも合格点に達していない。正直、自分で PDF を開いて読むだけのアプリを開発した方がマシとすら言える。

そもそも、マネタイズしたいわけでもないのに、どうして殆どすべてのアプリが過剰に機能を詰め込もうとするのか。単に PDF ファイルをフォルダごとに整理できて、開いて、表示するというだけの機能を充実させればいいものを、とにかく無駄な編集機能やクラウド連携などを盛り込んで、肝心のことがちゃんとできていないし、機能を切り詰めるという発想がない。そして、さきほど試してみた "SideBooks" なんていうアプリに至っては、iPad のローカル環境内で PDF ファイルをインポートする機能すらなくて、USB でパソコンから転送するか Dropbox からコピーするかの二者択一という異常な仕様だった。

このように、Apple Store に並んでいるアプリでも、なかなか優れているなと感じるものは少ない。もちろん、iPad に最初から入っている「ファイル」というアプリで PDF を表示することはできるが、「ファイル」の場合は PDF 書類の中に含まれる最もサイズの大きなページに表示スケールが固定されるという問題があって、軽快にページを見られないという限界がある。また、「ファイル」は PDF を閲覧するアプリではないから、書類が常に連続表示されてしまい、扱いにくいという問題もある。

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