Scribble at 2025-01-05 08:27:33 Last modified: 2025-01-06 16:03:53
ELKS is a project providing a Linux-like OS for systems based on the Intel IA16 architecture (16-bit processors: 8086, 8088, 80188, 80186, 80286, NEC V20, V30 and compatibles). Such systems are ancient computers (IBM-PC XT / AT and clones) as well as more recent SBCs, SoCs, and FPGAs. ELKS supports networking and installation to HDD using both MINIX and FAT file systems.
いまさら16ビットのコンピュータに実装する Linux ライクな OS なんて意味があるのかと思うかもしれないが、昔のコンピュータは外気による酸化あるいは通電の熱による化学的な材料の変質に対処できれば、物理的な可動域をもつ部品が殆どない(せいぜい筐体内あるいは電源のケーブル類にかかる僅かなテンションが問題になるくらいか)ので、実はいまでも動くマシンがあったりする。もちろんだが、特定の用途で使うには十分なスペックがあると言える場合もあるから、これらを現実に活用してもいいわけだ。ただ単に古いパソコンで Linux を動かしたいという殆ど実用性のない趣味的な理由でやっているわけでもない。
ただし、エネルギーあたりの計算効率として考えると、やはり「資源の有効活用」と言うには無理があるような気はする。僕にしても、実家に置いてある MZ-80B とか JR-100 といった8ビット時代のパソコンで動く OS があったとしても、再び使おうとは思わないな。なんだかんだ言っても、こういう機器のメンテナンスには機種ごとのノウハウがあって、そういう機種ごとの学習効率を考えたら無駄が多すぎると思う。このような状況に対応するために培われてきた画一性や標準化・規格化というのを、口先だけのクリエイターやプログラマーの一部は何か「クリエーティビティに対する制約」であるかのように脊髄反射するものだが、そういう一定のベースがあるうえで作業できるからこそ、君たち都内のクリエイターが作っているような愚にもつかないビジュアルやコードが現実に書けるのだ。才能があろうとなかろうと、一定のルールやフォーマットは必要であり、それらを乗り越えるかどうかは才能次第だが、最初からルールやフォーマットや慣習などを軽視するのは無能あるいは無知な人間でしかないのである。