Scribble at 2022-01-02 14:35:56 Last modified: 2022-01-02 16:52:39

「着衣着火」では、2015年から2019年までの5年間で572人が命を落としている。毎年100人前後だ。炊事中の被害も多い。火に直接触れなくても、こんろに近づくだけで発火する危険性があることにも注意が必要だ。

年100人が死亡している「着衣着火」の恐ろしさ。服に火がついたとき、絶対にしてはいけないこと

僕は自宅のパソコンにある hosts ファイルで、BuzzFeed のドメインを 127.0.0.1 へ転送しているため、原則としてこのサイトのページは閲覧できないようにしてある。他のマシンで Twitter からアクセスしてしまうこともあるが、だいたいは上記のような、ミスリードというかタイトルで書いていることを何も語っていない、はっきり言って編集者全員が揃いもそろってサイコパスではないかと思えるような(政治や広告やコンサルの世界に多いのは昔から有名だが、最近では出版や報道にも増えているのだろうか)clickbait を平気でばらまくものだ。

服に火がついたときに「絶対にしてはいけないこと」が何なのかという点に注目して、多くの人はこのページへ Twitter からアクセスするだろう。しかし、実は「絶対にしてはいけないこと」なんて書いてない。注意事項がいくつか並べられているだけだ。ふつう、「絶対にしてはいけないこと」と書いてあれば、何か一つの致命的な失敗をしてはいけないのだと思わされる。そして、このオンライン・チンピラどもに言わせれば、それはわれわれが勝手にそう思い込んだり期待しただけであり、何も読者をだますつもりはなかったということになるのだろう。いつもの〈動機の善良さ・純粋さ〉という、ヘタレ右翼みたいな言い訳で何とでも誤魔化せるというわけである。

こういう連中は、一部のスタッフが暗殺されようと経営者が逮捕されようと、経済合理性に従って動作する昆虫のようなものにすぎない。よって、経済合理性という理由がなければ出版や編集や執筆の方針など決して変えないだろう。トンボやミツバチに向かってジャーナリズムや道徳を説いても意味がないのと同じである。

こういう場合に〈人でなし〉と罵倒するような思考が、別の脈絡では部落差別の思考に入れ替わってしまうというリスクについて注意しておけば、われわれは或るていどの慎重さをもちながら、しかし或るていどの自信をもって馬鹿を罵倒できる。もちろんオンラインでは色々なリスクがあるのはわかるが、ヘイトのような卑怯者の発言はいくらでも委縮させて構わないが、われわれはもう少し馬鹿を堂々と罵倒する習慣を身につけなくてはいけない。

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