Scribble at 2021-12-18 23:27:22 Last modified: 2021-12-19 09:45:44

自宅の近くにあるコンビニエンス・ストアの店先に、いまやプリクラかと思うほどの多機能な美顔とかシワ取りの機能がサポートされた、証明写真の撮影ボックスがある。そのボックスの正面に、"2 Languages Available" と、センスのない英語らしき表現のフレーズが掲示されており、その横に日本とイギリスの国旗まで塗装されていた。こういう場合、国旗を掲示する意味がないことくらい、少し考えたら分かりそうなものだが(日本語が使えるイギリス人もいるし、日本で生まれ育った者の多くが「英語」と考えている言葉はアメリカ人やオーストラリア人でも理解できる)、それにしてもアメリカの国旗ではなくイギリスの国旗をわざわざ選ぶ理由が分からない。「英語」がイギリスの言葉であるという理解は、戦後に教育を受けた者にとっては、少なくとも常識的ではないだろう。圧倒的多数の人は(恐らく日本だけに限らず)、英語とはアメリカの言葉だと思いこんでいる筈だ。

ちなみに、英語で文章を書く時の原則として大学生ですら教わっていない人も多いようだが、文頭に数字が来るときは、ほぼネイティブはアラビア数字を書かずに単語で書く(スペル・アウトする)ものだ。よって、"Two languages available" が正しい。また、英語で書いているのだから、「利用できる」ことを強調して、"Available in two languages (Japanese and English)" とすれば更に適格な表記となる。単語の数で塗装の料金が変わるなら仕方ないが、余裕があるなら(道路標識でもあるまいし)しっかり表記するべきである。あるいは、そもそも英語で書いている時点で英語に対応している主旨は伝わるのだから(多くのアメリカ人は、日本語で「英語でも使えます」と書かれていても分からない)、"Also available in English" だけでもいい。

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