Scribble at 2021-12-29 17:13:37 Last modified: unmodified

昨年と今年とで、どちらの年にあった出来事だったのか、記憶に混乱があるという方もいるらしい。それほど活動がいろいろな意味で制限された二年間だったと言ってもよいのだろう。ただ、僕自身について思い出すと、もちろん今年は夏から秋にかけて数多くのビジネス書を読んで、なるほど得るものも多かったが、やはり概観として経営は言うに及ばず経営学も未熟で胡散臭い分野だという結論に至った。しかし、だからといって僕自身が何か成果を打ち立てるとか、企業人としてなにほどかの経験をまとめてみるとか、あるいは哲学者として基礎の発想とか着眼点を考察する必要を感じるかと言えば、それはない。僕自身がプライベートで management という考え方を反省したり整備したり洗練させるために読んだことを（良い悪いはともかく）役立てたいとは思うが、それを他人に紹介できるていどに敷衍しうるかといえば、それはたぶん難しいし、僕にはそんな責任もなければ意欲もない。

それから去年は半年くらいを使って高校の数学を３年分にわたって勉強しなおしてノートを作った。このノートは、更に別の参考書や問題集を使いながら熟成させていき、もちろんここから先の学部レベルの数学に進めていくつもりだ（いわゆる「大人の復習」みたいな暇潰しのためにやっているわけではない）。そして学部レベルの勉強では、いきなり数学だけでなく工学や他の自然系の分野とか経済学などにも関わりがあるので、結局は高校の数学をでたらめに理解していると学部レベルの議論に耐えられなくなるという実感があるから、丁寧に勉強しなおしているわけである（学部時代に解析と線形代数の初歩を履修したのだが、計算はともかくとして理論的な内容についていくのは大変だった）。