Scribble at 2021-06-01 13:41:57 Last modified: 2021-06-01 14:02:36

USB というインターフェイスの規格は、もう昨今ではエントリー・モデルのパソコンでも USB 3.0 の端子が幾つか用意されていたりする。しかし、いまだに世の中には USB 2.0 の規格で動作する機器が販売されており、しかも一向に製造終了する気配すらない。調べてみると分かることだが、USB 3.0 のインターフェイスは非常に複雑になっていて、しかも最近の話題になったばかりだが、USB 3.0 のインターフェイスを物理的な構造として見ると、USB 2.0 との互換性を保つために先端が USB 2.0 として認識され、コネクタの奥が USB 3.0 として認識されるように設計されているため、素早くコネクタを奥まで押し込まないと基盤の側で USB 2.0 として先に認識されてしまい、ゆっくりコネクタを挿していると USB 3.0 の機器でも USB 2.0 として扱われてしまう。それゆえ、いかに USB 3.0 の製造が難しいかという事情があるゆえに、製造元にしてみるとコストをかけて対応するのが難しく、いつまでも USB 2.0 の機器が出回ってしまうという現状に至るのだ。(確実に USB 3.0 として機器を認識させたいなら、昔の SCSI 機器と同じくパソコン本体を停止してからコネクタを接続するしかあるまい。)

しかし、これは USB 2.0 との互換性を維持したままで USB 3.0 を設計するのがいかに難しいかを表していると言うよりも、寧ろ我々の使う(もちろん中国の人民解放軍や Anonymous だって使うし、Mr. ROBOT だって使っていた)機器の規格が、いかに無能な連中の設計に依存してしまっているかを表してもいると言ってよいのではあるまいか。僕は、こういうことも人類の一つのリスクだと思うのだが。

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