Scribble at 2022-10-14 15:05:20 Last modified: 2022-10-14 15:16:24

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AWS Database Migration Service (AWS DMS) は、データベースを AWS に迅速かつ安全に移行するのに役立ちます。移行中でもソースデータベースは完全に利用可能な状態に保たれ、データベースを利用するアプリケーションのダウンタイムは最小限に抑えられます。AWS Database Migration Service は、広く普及しているほとんどの商用データベースとオープンソースデータベース間のデータ移行でご利用いただけます。

AWS Database Migration Service

AWS を業務で使い始めてから1年半くらいが経過した「駆け出し(ノービス)」として言えることは幾つかあるけれど、おおよそアマゾンが提供している情報だけで足りるというのが大きな結論だ。これは、業務で使うために調べたり勉強するという意味でも言えるし、また AWS の認定資格を取りたいと思う人にとっても言えることだと思う。

Facebook で書いたことの繰り返しとなるが、AWS や GCP や Azure など広範にいろいろなサービスを展開している IaaS を業務で使うなり、あるいはそれら IaaS の認定資格を取るために勉強するなら、まず公式サイトのサービス紹介文を全てのサービスについて読むことが手っ取り早い。上記は AWS の DMS (Database Migration Service)という移行サービスの公式ページで冒頭に掲載されている紹介文を引用したのだが、上記に引用した文章はセールス目的に作成・管理されているため、正確に間違いなく書かれた良い教材だとも言える。ここで間違ったことや不正確なことを書けば、アマゾンほどの影響力を持っていて取引金額も莫大な企業となると、場合によっては法的なリスクを負うことになるからだ。たとえば、最初の文である「AWS Database Migration Service (AWS DMS) は、データベースを AWS に迅速かつ安全に移行するのに役立ちます」を「AWS Database Migration Service (AWS DMS) は、データベースを AWS から迅速かつ安全に移行するのに役立ちます」と書き間違えるだけで、いったいどれだけのユーザのアクションを思いとどまらせたり困惑させるかを考えてみたらいい。この書き間違いを1週間ほど放置して生じる機会損失は、恐らく平凡なサラリーマンが一生かかっても稼げないような金額になる筈だ。

なお、AWS のサービスは全ての画面やドキュメントが翻訳されてるわけじゃないので、できたら英語と合わせて読んでおいた方がいい。この手のサービスは特殊な言い回しを自社の用語として使ってたりするから、翻訳された言葉で慣れてしまうと、英語しかドキュメントがない状況で検索のキーワードを知らないという状況に陥る。アマゾンのヘルプデスクは、たとえ日本語で返事を書いてこようと、相手はたいていAmazon Translate という自社の AI サービスを使ってるインド人やベトナム人だったりするから、用語は英語のスペルをもとに書いてくる。よって、元の英語を知っていないと、アマゾンの日本語ドキュメントと表現が異なる場合もある(名詞だけでなく動詞が違っていたりするから注意したい)。

それから認定資格の試験勉強をする人に助言しておきたいのは、試験勉強用のテキストを基準に勉強してもいいが、それはあくまでも試験のための勉強でしかないと割り切ることである。資格試験は必ずしも AWS の最新のサービスとかサービス内容に基づいているわけではなく、過去の或る時点でのサービス内容を基準にしている。よって、認定資格を取得しても即座に試験勉強の知識だけで業務に携われるとは限らない。業務へ携わろうとする時点においては、出題の基準としていたサービス内容と現実の業務で利用するサービス内容とが異なる可能性もある。

また、サービスの詳しい内容について知るためには、試験勉強用のテキストですら大半はアマゾンの公式ドキュメントを読めと書いているはずである。実際、試験勉強用のテキストは内容が最新のサービスを反映しておらず古いかもしれないというだけでなく、分量としてもたいてい非常に少ない。大方のテキストは EC2 について数ページしか解説しないが、EC2 の公式ドキュメントは本が1冊くらい書けるほどの資料がある。

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