Scribble at 2022-11-19 00:49:38 Last modified: 2022-11-19 00:50:08

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フレデリック・ブルックス

『人月の神話』などの著作で知られているソフトウェア・エンジニアリングの研究者であった、フレデリック・ブルックスが亡くなったとのことだ。彼の「銀の弾などない」というフレーズもよく知られており、ソフトウェア開発だけに限らず、人が是非を判断せざるを得ない産業の成果物を評価するにあたっては、ジャンルを限らず同じことが言えるだろう。そもそも、何が自分たち自身の要求や要件であるかを、自分たちで正確に理解したり表現できないのが人間であり、なかんずく「クライアント」というものだからだ。

しかし、もちろんだからといって、出鱈目な思い込みで作ったものを「アジャイル」などと称して修正し続ける無能の言い訳にしてはならない。あれは無能の技法であって、有能な人間は多少の手戻りはあってもスパイラルなど必要ないのである。スパイラルが必要であるのは、市場の要求なり与件が変わるからであって、たいていの凡人の思い付きなんてそうそう成果物の評価に大きな乖離など起きない。

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