Scribble at 2024-08-01 21:27:05 Last modified: 2024-08-01 21:27:40

このところ、気象について「100年に1度」という表現を頻繁に見かけるのだが、そろそろそういう統計学的にナンセンスな表現を使うのは止めたほうがいいと思うんだよね。

これは従来の記録に照らして「過去100年間の記録で1度だけの出来事」だったというだけにすぎず、同じことが来年も起きる可能性があるわけだし、温暖化という事情を考えたら更に酷い出来事が続々と起きる可能性だってある。「100年に1度」などという表現を使うと、それこそギャンブラーの誤謬と呼ばれる典型的な錯覚により、多くの人が「同じことは、もう100年は起きない」(つまり、100年ごとに起きる)と考えてしまい、災害対策についての動機づけが弱まる可能性がある。

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