Scribble at 2023-09-16 10:35:53 Last modified: 2023-09-16 23:29:54

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Zero Effort Private Key Compromise: Abusing SSH-Agent For Lateral Movement

ということで、先日も書いた通り国内の技術者にまともな量と質のウェブ・ページを期待するのは無理がある。けれど、英語で読んだら良いなどと言ってみたところで現実的でないのは分かっている。しばしば、ここでも「最近は高校を卒業したら英検2級を取ってるはず」みたいなことを書いているけれど、そもそも偏差値70もない高校生が英検2級なんて、帰国子女でも無理だろう。いまだに勘違いしてる人が多いのだが、帰国子女なんて大半は簡単な会話ができるだけの凡庸な高校生にすぎない。凡庸な人間は、フランス語や英語が話せようと流暢に発音できようと、しょせん高校生が知っているべきことをぜんぜん知らないのだ。よって、いまだに日本の高校を卒業した若者の 95% 以上はぜんぜん英語を使えないなんてことくらい分かっている(おおよそ偏差値70以上でやっと全体の 5% ていどになる。偏差値80以上なんて言ったら全体の 0.1% くらいだから1,000人に1人なので少なすぎるかもしれないが、周りを見渡すと英語をまともに使える人なんて1,000人に1人もいるのかと思うほどだから、実は偏差値80以上と言っても良かったかもしれない)。

で、こういうことは些事なので注釈にしたいところだが、僕の使っている CMS にはそういう機能がないので、こうやって予め誤解のないよう但し書きを先に書いていたりする。ともあれ、そういうわけで上記のような小さい話題でも拾っていって ssh についてまとまった論説を出しておきたいというのも、一つの願望だ。もちろん、かつてご紹介したように、他にも数多くのテーマがある。ひとまず ssh については、さしあたって会社に置いてあった『実用 SSH』を持ち帰り(会社で使ってる技術書の大半は私物だが、自宅に持ち帰ると置き場所がないので、逆に自宅から会社に持ち出して保管しているような状況だったのだが、リモート・ワークがスタンダードな勤務形態となったので、逆に蔵書を会社へ取りに行くという奇妙なことになっている)、また丁寧に目を通そうとしている。ただ、持ってる方はご承知かと思うが、この本は後半が運用のノウハウで、しかも Windows での運用については情報が貧弱であまり使い物にならない。現在なら Cygwin なんて使わずに PowerShell で ssh サーバへアクセスすることを解説するのが当然だろう。そういった事も含めて、このオライリーの本は大部で「基本書」と言って良いものだが、色々と限界はある。他に、確か白と赤の装丁で薄い本を持っていたはずだが、また出社したときに探してみよう。あと、もちろん通信に関わる技術であるから、RFC をどうするかという問題が出てくる。JPNIC の翻訳などもあるが、例のペンギン風のサイトとか、あるいは最近だと GitHub にもフィッシング・サイトにも無数の自動翻訳ページが無数に量産されつつあるが、はっきり言って僕の英語力からすればクズみたいなものだ。結局、なんでいまだに機械翻訳ではだめなのかというのは、英語ができる人間にしか分からない話なので、実例をきちんと示してあげて理由もつけないと説得力はない。僕はこうしてみた、あたしはこうしたと、めいめいに好き勝手な単なる個人の語感の好き嫌いだけで新しい翻訳を掲載して「社会貢献」みたいな優越感に浸っているだけでは、それこそ海外のインド人留学生に鼻で笑われるだろう。彼らにしてみれば、「で、それでいったいあんたはどういうシステムを開発したの?」とか、「それでその知識や技術で、あんたはどういうベンチャーを作って何百億円くらい調達できたんですか?」とか、「翻訳したのはいいけど、それでどこの教授になったの?」みたいなことになるからだ。日本人のように、動機の純粋さみたいなインチキ武士道(あれは実に、歴史学としても思想としてもインチキでしかない。武士とは、そのような存在ではなかった)だけで称賛されるなんてのは、ほんとにガラパゴスというか日本の中だけの話なのである。

確かに、僕もこれらの話題を取り上げてみたところで、せいぜい零細ネット・ベンチャーの部長として技術力を社内で誇るていどの、まぁしょーもない実績しかない。何か開発したわけでもない。だが、20年近くにわたって、それなりの数の受託案件でサーバに sshd を入れて設定を調整したり運用するという実績程度はある。もちろん何の実績もない(というか、自動翻訳やコタツ記事で IT 関連の記事を公開してる連中なんて殆ど実際には使ったこともないプログラムを扱っている)小僧とはかけ離れた実績や能力を背景にしていることは間違いない。

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