Scribble at 2023-04-26 10:39:44 Last modified: unmodified

もちろん結果をどう利用するかはルールなり知見が蓄積されたり整備されていくとは思うんだけど、ChatGPT を利用すること自体には何の問題もないと思うんだよね。上記のように、まだ天気予報をしてくれるわけでもないから、そんなにみんなが絶賛するほどの機能がないことは明らかだ。それでも、天気予報なんて、これからデータとしてオープンになってるものを収集していけば、それこそ AI 内部で統計的な予測の理論が自力で作られていって、オリジナルな見解としての予報ができるだろう。そして、それは入力値である現在のデータによって予測も逐次的に変わっていくという、当たり前の姿として提供されるようになる筈だ。すると、予測を受け取って利用する側の僕らも常に予測を受け取って対応し続ける必要があるため利用者の側でも AI を活用した仕組みが出来上がり、いわば適材適所で色々なところが自動化され AI の導入が進んでいくだろう。それを極端に描けば、人が生産手段から「疎外」されるみたいな昔の左翼の議論になるんだろうけど、そもそも人が携わらなくてもいいものまでやってたんじゃないかという仮定を置いていいなら、別にそれは由々しきことでも悲しいことでも不当なことでもあるまい。機械にやらせたらいいことはやらせたらいい。それを、これまでは人に（しかも女性とか黒人とかに）やらせてたのが人の歴史じゃないのかね。もちろん将来は AI にも人権ならぬ「人工知能権」みたいなものが想定されるようになって、女性の権利や黒人の権利を向上させてきたのと同じような経緯をたどるのかもしれない。