Scribble at 2024-04-09 12:59:03 Last modified: unmodified
ようやく「赤チャート」を片付けた。誤解のないように説明しておくと、「片付ける」という意味は、僕が4年ほど前に長岡亮介氏の『本質の研究』シリーズ(I+A, II+B, III+C)をもとにつくった、おっさんの手習い高校数学の復習ノートに補足として肉付けしたというだけであって、全て正確に理解したとは限らないし(だからこそ、いまだにノートまでとって勉強しているのだ)、掲載されている練習問題を解いたわけでもない。あくまでも、いまあるノートで長岡氏の説明だけだと議論が飛躍していたり、他にどういう点で有効なのかが分からない概念だとか定理に、別の観点で眺めた説明を加えることが目的だ。そして、そういうことができるのは、やはり多くの受験生から認められた参考書だけであろう。意外に、「わかりやすさ」だけに固執して書かれたような通俗的な参考書に限って、言っていることが殆ど同じで、かえって定理や数学的なアイデアの応用力を削いでいて、数学という学問の知見がもっている、無味乾燥で無慈悲だが色々な分野に使える応用力があるというメリットを活かせていないと思う。