Scribble at 2023-07-08 20:45:47 Last modified: unmodified

さきほど大型店で Blu-Ray のメディアを買ってきた。はじめて 100 GB のメディアに記録してみようと思ったからだ。そろそろデータ専用のドライブである 1 TB の HDD も 200 GB しかストレージが残っていない。だいたい経験としては、ストレージなんて半分以上は使うものじゃないと思う。これは、SSD だろうと HDD だろうと、ディスク上の同じプラッタやメモリ上の特定箇所で読み書きすればするほど、その箇所の耐久性が落ちるからだ。これは、どういう仕様や規格の記録デバイスであろうと、おそらくは同じであろう。ということで、ストレージに余裕がなくなると、同じ箇所を読み書きする確率が高くなるので、それだけ故障率も上がるわけである。その確率を下げるには、まだ使われていないストレージの領域をたくさん確保しておくしかない。

ということで、100 GB の BD-R XL 形式のメディアを3枚パックで(1,860円)買ってきた。これが滞りなく記録できれば、約 300 GB の領域を空けられるし、さらに自宅のメディア(25 GB)を何枚か使えば、500 GB 近い容量を空けられるだろう。これなら、かなり余裕ができる。これに加えてシステム・ディスクである C ドライブ(SSD)は、なんだかんだと使ってきて 100 GB くらいしか残っていないため、こちらも容量を空けるために幾つかの対策が必要だ。最も簡単なのはゲームを消すことだから、そろそろ区切りをつけてもいい頃だろうと思う。

さてしかし、100 GB の Blu-Ray ともなると記録の失敗が予想される。パイオニアの定評があるドライブを使っているけれど、それでも不安はあるし、おまけに ISO ディスクを作成してから焼くという丁寧な手順をとるにしても、その 100 GB のイメージを保存する場所を確保しないといけないという別の問題もある。ということで、外付けドライブ(SSD)と自宅の LAN で接続している NAS にバックアップをとったら、もう大量の PDF や動画や音楽のファイルはデータ・ドライブから削除してしまおうと思う。どのみち観ないし、ビル・エヴァンスの演奏を納めた MP3 が900個もあるけれど、そんなのぜんぶ聴いてられない。さらにはコルトレーンや他の演者の録音データも、なんだかんだ言って大量にある。もちろん、クラシックの曲も数千曲ぶんはあるし、J-POP を聴かないわけでもないから、そら Kuwata Band から GLAY から Stray Kids から Vounty から TWICE から Phil Collins から三善英史まで、色々ある。もう大半はスマートフォンにファイルを入れてあるわけで、バックアップさえあるなら、パソコンのデータ・ドライブに保管する必要は無い。

とはいうものの、僕はどうも光学メディアというのが信用できない。CD-R なんて、どれほど高額なメディアに焼いて丁寧に管理しても、5年もすれば半分以上が読み取れなくなるのを知ってるし、そういう傾向は DVD-R でも Blu-Ray でも同じどころか、メディアの記録密度が増えるに従って、記録の失敗も多くなるし、読み取れなくなるまでの耐久年数も逆に短くなっている気がする。正直、読み取れなくても一部だけをサルベージしてもらえばいいというくらいの気持ちでしか焼いていないとすら言っていい。それでも、サルベージもできないほどデータが壊れてしまう化学的な経年劣化というリスクはあるのだから、まぁ光学メディアなんて100年保存できるとかなんとか、そんなもんは CERN か Spring-8 の地下実験場や、ロシアか北朝鮮の核兵器工場みたいなところにでも保管しない限りは無理という話である。

しかし、だからといって外付けの HDD も会社で NAS や WIndows Storage Server のファイル・サーバなどを延々と運用してきた技術者として、これまたぜんぜん信用するに値しないというのが実感だ。Active Directory を会社で導入したときにリース契約で設置した認証サーバ(デュアル)なんて、ものの1年もしないうちにユーザの何人かがプロファイルを破壊されてパソコンにログインできなくなってしまった。Active Directory なんてものは、ハードとしてもソフトとしてもガラクタとしかいいようがない。なので、残るはクラウド・ストレージという選択になろう。もちろん、これは会社でも標準のデータ保管方法として Dropbox を導入してから、かなり安定して使えているので、かなりコストがかかるという事実を除けば信頼はできる。ただ、そのサービス提供企業の存続という大前提はあるから、これも限度はあろう。

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