Scribble at 2021-02-08 14:38:32 Last modified: 2021-02-08 14:39:26

記事は、日本に行ったことがある人の多くが「どうして日本人と英語でコミュニケーションをとるのが難しいのか」と疑問に感じており、日本人は往々にして英語が得意でないという印象を抱くとした上で、日本人の英語が聞き取れない、あるいは上手に思えない理由を7つ挙げて説明している。

日本人の英語が上手ではない、7つの大きな理由

まず、百度に掲載されていると言ってるけど、百度は検索サイトなんだから URL も示さずに「掲載されている」と言ったところで信憑性がないね。検索サイトなら、どこかにフォーラムとかニューズやブログ記事を公開するセクションが別にあるわけで、そこをリンクしない限りは百度の記事なのか、あるいは百度にたまたま出ていたというだけの誰かのコメントなのかも分からない。雑な「報道」だな。

それに、上記で挙げられている7つの「理由」と称するものは、それこそ50年以上も前から日本国内で多くの英語教育の専門家や市中のバイリンガルたちが指摘してきたことであって、全く凡庸であり、まるでどこかの教育評論サイトや雑誌からのコピペにしか思えない。もちろん、個々の指摘には同意できるものが多いけれど、発音体系が中国語だろうと英語だろうと各言語で違うことなど分かり切っているわけで、違うだけで不得意だと言う理由にはならないだろう。

日本人の大半が英語を使えなくても問題ないからというのは理由としては正しい。しかし、実は同じことが中国人にも言える。このようなことをごちゃごちゃと話題にしているのは、沿岸部の都市で否応なく英語で生活したりビジネスに携わっている成金中国人と子息であり、大半の何億人の中国人は、日本で大人が使っているていどの外来語のレベルですら英語を使えないし、そもそも共通語である北京語すら理解できない人もたくさんいる。つまり、上記のような評論を軽々しく口にしている人たちは、既に英語を使うしか無い状況で生きてきたというだけのアドバンテージを無視して、「日本人」などという雑な話をしているのだ。

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