Scribble at 2023-08-08 08:10:56 Last modified: unmodified
POP3 形式のメール・スキャナとして、Spam Mail Killer の後継ソフトウェアである、Eimei AntiSpam を使わせてもらっている。僕が運用している全てのメール・アカウントで利用しているわけではないが、非常に重要なメールの配送先として昔から使っているアカウントで利用しており、そしてそのフィルタリング性能の強力さは Spam Mail Killer の頃から信頼している。
とは言え、そう大量にスパムが届くわけでもないのだが、このところはアマゾンを装ったフィッシング・メールが多い。「Amazonプライム会費のお支払い方法に問題があります」だの、「Amazonお客様のお支払い方法が承認されません」だの、「アカウントの支払い方法を確認できず、注文を出荷できません」だのと、人を不安にさせるような件名を使って、何とかリンクをクリックさせようというわけだ。
この手のソフトウェアを導入する方であればご承知のとおり、この手のスパムを一斉に遮断する最も簡単な方法は、こういう件名とか送信元のドメインなど無視して、送信サーバの「国」を条件にして遮断してしまうことだ。正直、僕らが利用しているアマゾンや楽天や Yahoo! といった大手のオンライン・サービスから送信されるメールのサーバが、(もちろん国や人種を差別する意図はないが)セーシェル共和国どころかイタリアやブラジルにすらあるわけがないのだ。皮肉なことに、これもまた別の意味で「クラウド・サービスなんて、実はサーバやデータや通信を地球規模で分散してなんていない」という証拠にもなる。
というわけで、いまのところ国別に、日本とアメリカとスイス(これは Springer のメールがスイスのメール・サーバを使っているらしいので例外的に残してある)を除く殆どの国をフィルタリングで削り落としている。Eimei AntiSpam はローカル・マシンにサンドボックスとして受信用のメール・サーバを配置できるので、実際にはローカルのサンドボックスに受信する際のフィルタリングであり、メール・クライアントでメールを受信するときは、このローカルのサンドボックスにアクセスしている(なので、POP3 サーバのホスト名は "localhost" である)。