Scribble at 2023-10-21 11:38:02 Last modified: 2023-10-21 16:30:28

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現在の東京の子育て世帯(親30代)では、年収600万未満は2割にも満たない。中間的な収入では、結婚や出産が難しくなりつつあるのか。上述の言葉を繰り返すが、結婚・出産の階層的閉鎖性の強まりだ。子育て世帯で最も多いのは、年収1000万以上。こういう時代が来ることを、20年前に予期できただろうか。

今や東京の30代子育て世帯の4割が年収1000万円以上

ひところは「パワー・カップル」なんて言い方もあったけれど、いまや都内では共働きで世帯年収が1,000万円に満たないと子育ては難しいというから、それほど特別な姿でもなくなったということなのだろう。

ただ、子供を育てられるから裕福なのかというと、それは単純には言えない。実際には世帯年収が1,000万円を超える会社員どうしのカップルでも、あるいは一人で年収が1,000万円はあろう電通の社員でも、かつては関西電通ビルの前へゲリラ的に出没していた格安のカレー屋に群がっていたのを覚えているからだ。

大阪ですらこうなのだから、いまや都内で家庭向けのマンションを買うと平均でも1億円近いローンを組む必要があるというし、調べてみると賃貸のマンションに入居したとしても、毎月の家賃はローンの返済額と似たようなもので、だいたい 3LDK だと共益費などが加わって20万円はするだろう。これに子供の教育費やら、自分たちの将来を考えた貯蓄なり保険なりを考えたら、自分たちの自由になるお金と言っても10万円くらいではないだろうか。確かに、年収300万円とかで暮らしている膨大な数の派遣社員とか個人事業主とかにしてみれば夢のような生活ではあろうが、しかし小遣いが10万円ていどでは「セレブ」でも「成金」でも何でも無いだろう。

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