Scribble at 2025-06-14 11:35:22 Last modified: unmodified

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明治の御代、西洋化の波が日本を飲み込み、侍は消え果てた……。

時代の潮流に取り残された者たちの新たな戦いが今始まる。

明治撃剣 1874

妙なアニメを観ていた。Amazon Prime で目ぼしい作品を物色しているときに、たまたま見かけて1話ずつ寝る前に観たのだけれど、掴みどころのない作品であった。主人公は元会津藩士で有名な武士だったようだし、敵役とも互角に剣を交えているのだけれど、かといって無双というわけでもなく簡単にのされたりする。それは敵役の修羅神でも同じで、意外と瀕死の重傷を何度も負っているし、これはネタバレになるが主人公との闘いに熱中するあまり、最後は背後から銃で撃たれて死んでいる。もちろん、人間の物語である以上は、こういうことはあろうと思うのだけれど、かといって史実を描いているわけでもない。色々な状況で色々な設定の人物を登場させているのだが、単に国内や海外も含めて色々な自分たちの思惑で動いている人々がいるという雑然とした状況が描かれているだけで、実は登場人物の来歴などは殆ど描かれていないので、プロファイルとして非常に薄っぺらい印象がある。

たとえば、主人公の静馬が会津藩でも屈指の剣士になったのは、どうしてなのか。許嫁の澄江が手練れの暗殺者になったのは、どこで修練したのか。武兵衛は、どうして外国人でありながら武士道に心酔したのか。あるいは元会津藩主に取って代わるような他の野望があったのか。標準的な1シーズンの放映回数よりも更に少ない10回完結では限界があろうと思うが、それなら前半のエピソードで削れるところはいくらでもあったはずだ。

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