Scribble at 2023-01-19 10:53:37 Last modified: unmodified

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米国の暗号資産(仮想通貨)交換業大手「コインベース」は18日、日本での取引を停止し、顧客から預かっている資産の返還手続きに入ると発表した。

暗号資産交換の米コインベース、日本での取引停止へ…顧客の資産引き出しに応じる

ブロックチェインについての解説を公開するのは止めたと書いたのだが、僕は4年ほど前に社内の研修でブロックチェインの解説はやっている。当時でも後追いの解説にすぎなかったわけだが、いまとなってはブロックチェインについて弁えておくべき職能とか分野は絞られてきている。もちろん全く予想しない分野で応用するアイデアがあっても構わない。でも、そういうチャレンジは本当の天才だけが好き勝手に挑んで(単なる結果論だが)世の中に還元してくれたらいいのである。現時点では見込みがないか分からない分野にも余地を残すなんてスケベ根性で行政や企業がいたずらに予算を投じるのは、自分の判断に自信がない人には往々にして起きることだが、リソースを集中できなくなる弊害が起きるので逆効果なのだ。

ということで、色々と応用できる可能性があることは認めるけれど、もう暗号資産のインパクトはない。それどころか、僕はとうぶんキャッシュレス決済すら店頭では利用する気が起きないね。コンビニエンス・ストアでスマートフォンを使ってる人たちの様子を見ていると、千円札を店員に渡して釣銭をもらうのに比べて、逆に決済するのに時間がかかっているようにしか見えないからだ。仮想通貨に至っては、これまでに使えると看板を掲げている店を見たことは数例しかない。使えないものは「通貨」とは言えない。デパートの商品券みたいなもので、さっさと金券ショップにでも行って現行の支配的な通貨に交換するのが当然である。それをわざわざ使用する価値の低い通貨にせっせと交換している人々がいるのだから、それはどう考えてもその市場だけの投機的な価値しか当てにしていないということだろう。そんな理由でしか流通していないものを「通貨」とは言わない。それは、生産ロジスティクスで同じ会社の従業員どうしが物資のやりとりで交換している社内チケットみたいなものだ。

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