Scribble at 2023-11-13 08:39:22 Last modified: unmodified

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The main goal of HTML First is to substantially widen the pool of people who can work on web software codebases. This is good from an individual perspective because it allows a greater number of people to become web programmers, to build great web software, and increase their income. It's also good from a business perspective as it decreases the cost of building software, and decreases the amount of resources required to hire - a notoriously resource intensive process.

HTML First

フロント・エンドで MVC パターンの V + C を動作させることの是非はともかくとして、View を JavaScript で制御しようとする発想に強い違和感をもつ僕のような人間からすれば、上記のアプローチは共感できるものがある。というか、当サイトのソース・コードをご覧いただければ明白だろうが、僕自身も原則としては同じ方針でマークアップしている。更に言えば、上記の記事を書いた著者も誤解はしていまいと思うのだが、本当に "First" とされるべきは伝達したい情報なのであって、特定の言語という記号はもとよりマークアップもコンテンツの制作者が伝えたいことではない筈だ。僕らがページのタイトルを <title/> 要素としてマークアップするのは、それをタイトル「として」伝達し理解してもらうためなのである。もしコンテンツの論理的な構造という syntax に加えて、その脈絡という semantics においても誤解の余地がないなら、本来はマークアップという概念そのものが不要の筈であろう。もちろん、その時点で「HTML/CSS のコーディング」という作業や職能には意味がなくなってしまうわけだが、それは僕にとって何の憂慮もない話である。既に HCI として脳の化学的反応から、それに見合う反応を実行するという、「意味」あるいは「意図」を伝達する新しい技術が進展しており、十分に進展し普及した段階では、およそ「メディア」と呼ばれるものの大半が、技術やサービスとしてだけでなく概念としても意味を失うであろう。そして、僕は科学哲学者として考えても、そうであって良いと思う。

よって、HTML マークアップという原則に立ち返ることには、それがあくまでもコンテンツのマークアップであるという自覚を促すという理由で推奨できる利点がある。ただし、いま述べたように、その利点はわれわれが意志や意味の伝達手段として文字などの間接的な技術に依存しているからだという但し書きの付いた利点であるという自覚がなくてはいけない。

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