Scribble at 2023-12-02 08:34:45 Last modified: 2023-12-03 09:49:13

添付画像

マウスを使っていて肩が凝る原因の一つは、マウス・ケーブルの硬さによる撓り(しなり)を無意識に腕の力で抑制しているからだというのが、上の写真で分かる。有線式のマウスでは、どれほど柔らかいケーブルを使っていると宣伝しているマウスであっても、このケーブルの撓りは必ず発生するため、ケーブルが硬くて撓りやすければ撓りやすいほど、無意識かつ常に腕や手でマウスが動くのを押さえつけているわけである。実際、僕が使っているマウスでも、写真のように所定位置で手を離すとケーブルの撓りだけでマウスが即座に動いてしまう(ちなみにマウスが所定位置から右へ動くことは、話の本質ではない)。このような撓りを常に腕で、マウスで何かしようとしていない時ですら実質的には止めるという動作で静止させているのだから、腕が疲れないはずがないのだ。

ということで、電池が切れるとマウスが急に止まって危険だとか重いとか幾つかの懸念はあるが、やはり充電式のマウスを検討したほうがいいような気がする。これは有線式のマウスを使っている限りは避けられないリスクであり、設計ないし構造上の制約(「欠陥」は言い過ぎだとしても)である。ケーブルが柔らかいと宣伝しているマウスであっても、その「柔らかさ」は、実は USB の充電ケーブルで同じように宣伝している商品が多く出回っていて、僕は既に実体験としてケーブルの「柔らかさ」が誇大広告であることを知っている。撓りという物理現象は、ケーブルが物質(しかもケーブルとしての用を足すだけの強度も必要である)として振る舞う限りは、絶対に一定の強度よりも抑えることができない副作用なのである。

ということで、アマゾンで無線式のマウスを改めて物色している。過去に使った充電式はマウスそのものが重くて疲れたので、今回は乾電池で動くもの、そして僕のデスクトップ・マシンでは Bluetooth は使えないので、USB コネクタへ接続する Wi-Fi のインターフェイスとなる。それから、マウスのサイズは可能な限り人間の掌に合わせたもの(この国では「Lサイズ」などと呼んでいるようだが)を使いたいのだが、アマゾンではなぜか異様な高額商品となっている。「Mサイズ」として販売されているマウスよりも 1cm ていど大きいだけなのに、2倍に近い値段となっているのだ。というか、マウスのカテゴリーを見ていると、そもそもマウスとして販売されている商品が意外に少なくて、選択肢があまりないということが分かる。この国は、120mm のマウスを扱えないほど妖精のように小型の個体しかいないのだろうか。となると、インチキそうな中国製とか知らない業者が販売する逆輸入の商品も視野に入れないといけなくなるが、これはいかにもリスクが大きい。

[追記:2023-12-03] それから、何年か前にはマウスのフックあるいは「マウス・バンジー」と呼ばれる器具を針金で自宅してみたこともあったが、あれも数日で使うのを止めてしまった。理由は簡単であり、マウス・バンジーはマウス・ケーブルの撓りという物理的に変えようがない特性を低減したり打ち消すようなものではなく、単にマウス・ケーブルが机やテーブルに置かれている他の物品にぶつかって邪魔になる(別の原因で撓りが生じる)のを防ぐだけだからだ。よって、マウス・バンジーを使ってマウスを自在に動かしている商品解説の動画などは、マウス・ケーブルの撓りが改善されたように見せているけれど、あれが快適に見えたり感じられるのは、実はマウス・ケーブルそのものの撓りを自分の腕で押さえつけているという自覚がない若者(あるいは筋肉バカ)の錯覚なのである。マウス・バンジーを使うと、マウスの周囲に置いてある物品にケーブルが引っかかって生じる反発は避けられる。これは確かだが、マウス・バンジーを使ってもケーブルの撓りは絶対に解消しない。

  1. もっと新しいノート <<
  2. >> もっと古いノート

冒頭に戻る


※ 以下の SNS 共有ボタンは JavaScript を使っておらず、ボタンを押すまでは SNS サイトと全く通信しません。

Twitter Facebook