Scribble at 2018-01-06 09:15:14 Last modified: 2022-09-22 18:33:28

自宅に入ってきた無礼な新聞記者に「殺すぞ」と言い放った西宮の市長に限らず、例の「元ヤンキー先生」などというふれこみだけで自民党の議員をやってる陣笠野郎もそうだけど、不良だった経歴って、別にアピールするようなことじゃないと思うけどね。大多数の人間は、そら高校時代にタバコ吸ったり、小学生の頃に誰かを虐めたりしたことはあるかもしれないけど、そんなことを就職面接で言うか? 「特技は暗渠の隙間に痰を上手に吐くことです」とか、女の子が面接で嬉々として喋ってる様子が日本の健全な光景だとは、とても思えない。そんなことは(犯罪ではないとしても)隠しているのが当たり前で、もし婚約した相手に知られて縁談を破棄されても文句が言えないような部類の恥ずべき経歴だと思う。

それが社会を維持するための慣習的なものの考え方であり、これを口先だけの社会学者ならともかく、現実の大人が気軽に否定することはできまい。

不良からそうでない社会人になったってだけで、別にそれが特別なことでも偉いわけでもないだろう。もちろん、そんなことくらいで「よい」政治家になれるとか「よい」教員になれると思ってもらっては困る(政治家や教員になるための要件は形式にすぎないので、とりあえずなれることはなれる)。不良が人並みに戻ったというだけなら、社会防衛の観点から言えば社会にとってのリスクや期待値が人並みのゼロになっただけのことであり、人並みよりもリスクが減ったり期待値が大きくなるわけではない。「元ヤンキーだからこそ人並みよりも云々」などと、本人たちが口にすることはあるが、そんなことには社会科学的・心理学的な根拠はない。

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