Scribble at 2022-10-04 14:53:07 Last modified: 2022-10-05 10:32:18

MSI のマウスを使い始めて暫くすると気づいたこととして、このマウスはエルゴノミクスという点で評価するとボタンの設計が悪いと思う。人の掌や指は自然な姿勢だと斜めになっているにもかかわらず、ボタンは真っすぐ垂直に押下されることを前提に設計・製造されているため、無意識にクリックすると斜めにボタンを押していて、UI 上ではドラッグしているような入力信号を送ってしまっているらしい。

そもそも、大半のマウスは人の手が机や地面に平行であるという思い込みで形状が設計されており、これはマウスに限らず入出力デバイスを設計する人たちの多くがエルゴノミクスという観点をプロダクト・デザインの与件だと思っておらず、幾何学的な線対称や面対称という幼稚園児並みの特性しかデザインの指針にしていない無能ばかりだからだ。エンゲルバートのような単なる計算機屋とかジョブズのようなイカサマ師の時代なら、このていどのデザインでもクリエーティブだと持て囃されたのかもしれないが、21世紀になってまで左右対称な形状をマウスのデファクト・スタンダードとして設計し製造するような事業者は、端的に言って製造物責任という法的義務を免れているだけの無能集団だ。

というわけで、このマウスの形状やボタンの動作構造に合わせて、こちらが手の置き方や角度を調整したり維持しつつマウスを操作しなくてはいけない。そして、こういうことの繰り返しが腱鞘炎や肩凝り五十肩の原因となるのである。いまのところは大きな支障がない(クリックに反応しないときは、いちいちクリックしなおすだけでよい。どのみちやり直しても生産性は凡人の3倍ていどはある)からいいとしても、あまり腕や肩に余計な負担が蓄積されるようだと困る。視線移動だけでポインタが動くデバイス、あるいはデスクトップそのものを VR で置き換えるといった進展に期待したい。キーボードやマウスや IME なんて、本当のところ物事を完遂するためには邪魔なだけだ。こんなものの扱いが上手かろうと速かろうと、コンピュータの理解や運用の本質などとは微塵も関係ないのであって(僕は40年くらい前からブラインド・タッチでタイプしているし、ワープロのキーパンチャーとして働いていた程度の能力がある人間として言っている。こうしたデバイスの扱いが下手な人間として言っているわけではない)、タイプやマウス操作が僕のように速くても、その効用は、たかだか犯罪者になれるかどうかの違いでしかない。

e-sports ? 悪いけど、YouTuber とかと同じで軽薄文化の仇花として5年後には消え去ると思うがね。ストII や GranTurismo が上手くたって、人ひとりすら殺せない豚野郎に軍属としての価値はないし、作り物のフェラーリの運転が上手いだけのモヤシ野郎なんて、せいぜい Uber のバイトとして食っていく将来しかあるまい(ちなみに、俺は GranTurisimo でもすべてのゴールド・ライセンスを持っている)。

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