Scribble at 2025-07-28 11:18:26 Last modified: unmodified
01.GPSが内蔵されているか?
02.Suicaなどの決済サービスが利用できるか?
03.着信した電話に応答できるか?
04.スマホがなくても電話を発着信できるか?
05.音声アシスタントに対応しているか?
06.LINEはどこまで使えるか?
07.充電はときどきで済むか?
08.使ってみたい機能が搭載されているか?
09.必要なアプリを追加できるか?
10.専用アプリは使いやすいか?
高校・大学あるいは一般向けに「クリティカル・シンキング」のセミナーとか講義を開くときには、様々なメディアに掲載されている記事や批評や解説動画などを例題として取り上げることが多い。つまりは反面教師だとか「悪い例」として紹介するわけだが、上の記事も「アンカリング」として知られる詭弁を弄した出鱈目な文章の見本として取り上げてもよいだろう。
まず手っ取り早く判断するには、スマート・ウォッチを選ぶときに「確認したい」と言われている項目を眺めるとよい(こういう軟弱な誘導表現を使うのは、自分たちの言っていることに何の信念もないか、あるいはスポンサーなどに事実上は強要されてものを書いている証拠だ。逆に、何の学識も経験もない若造のライター風情に限って「べき」などと簡単に書いたりする。高校生の諸君は覚えておくとよいが、どちらも大人の社会人として信用してはいけない人間の言葉遣いだ)。すぐに気がつく人はいると思うが、特定の目的でデバイスを使う動機や事情しか想定していない項目というのがある。たとえば「LINE」はガキの多くが使っているお喋りアプリのようだが、大人で LINE を使う人は実際にはそう多くない。なぜなら、LINE は自分の電話番号で登録するからだ。たいていの大人は、自分のプライベートな電話番号を気軽に他人に教えたりしないものである。いわゆる「ママ友」だとか芸能人とか、一部の特殊な人間関係で LINE を幅広く使っている人たちを「典型的なユーザ」であるかのようにテレビ番組などで扱ったりするわけだが、そんなものは自然でも常識でもないわけである。大多数の社会人は LINE なんて使わない。使っていると思い込んでいるのは、そう思い込むように「社会」というものを描いているニューズ番組やテレビドラマのような出鱈目に騙されているだけのことだ。実際、LINE が宣伝している「アクティブユーザ数」というのは、1ヶ月間に LINE アプリを1回でも起動した端末の数であり、遠方の家族に毎月の最終週に1回だけ何かメッセージを送っていても「アクティブユーザ」だ。もちろん不当な数え方とまでは言えないものの、小学生が近所の友だちと喋る延長で自宅でも何時間とアクセスして数百のメッセージをやりとりしているような情景とはまるで違う利用実態だ。こんなものを利用する想定でスマートウォッチの機能を判断するのは、どう考えても特殊だし異常ですらある。
また、決済サービスも入っているのが当然であるかのように項目として立てられているが、情報セキュリティの実務家として言えば、スマートウォッチで決済するのは非常に危険であり、なるべくスマートフォンで決済するべきだと思う。スマートフォンとスマートウォッチで連携しているからといって、決済機能をやたらと色々なデバイスに拡散させるのはリスクを高めるだけだ。