Scribble at 2023-12-09 10:58:27 Last modified: unmodified

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このところ、特にメディアを自称するサイトや Substack でホストされているブログでは、この一昔前に流行した「メール・アドレスを登録してください」という lightbox が、再び使われるようになってきている。そもそもメールというメッセージングの形式がオワコンと言われつつあって、チャットに移行するのが当たり前のように言われているときに、メールの利点を強調してチャットへの移行に抗うような理屈を展開するわけでもなく、単なるマーケティングの手段として再び「僕ちゃんのメルマガに登録してね、はぁと」みたいな手法を採用するとは、アメリカでウェブ・コンテンツを制作したりブログ・ホスティング企業を展開している人々も、ここ東アジアの辺境国家の人間と同じ程度にニワトリ同然の記憶力しかないのだろうか。それとも、一定の期間を置いて消費者のコア年齢層が入れ替わったタイミングで昔の手法を再び繰り返せば、アパレル業界が何年かごとに「今年は緑が流行です」と適当なことを言ってるのと同じように、世代が入れ替わってもバカは幾らでも釣れるということなのか。

いちどだけここで書いたことがあると思うが、僕はメールという配信システムや通信規格や社会的な効用だとかセキュリティあるいはビジネス上での業務プロセスに対するインパクトなども含めて、色々な観点からメールというものを取り上げる研究があっていいと思う。そして、僕は、少なくとも「メールはオワコンでチャットがクールだ」というガキの議論には、ちょっと待てと言いたいところがあって、それなりに精度の高いコミュニケーション理論としての議論をここで公開したいと思っている。もちろん、企業人の端くれとして「メール・マーケティング」のような、田舎臭い外来語で表現されている三流コンサルの猿知恵も射程に入れているわけだが、上記のような事例も考慮しなくてはなるまい。だが、本来はこんなことは社会学者がやることなのだけれど、アメリカでも成果は少ない。

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