Scribble at 2025-09-09 19:13:36 Last modified: 2025-09-10 09:42:10
既に僕ら自身が実感しているように、もう何かを調べるときに「ググる」頻度は減っており、Google のサービスではあっても、ウェブ検索ではなく Gemini に質問するといった頻度が増えている。だって、検索して、クズみたいな広告を無視して、まともそうなページを選び、そしてそのページで表示されるクズみたいな広告を close ボタンで消して、更にそのページのどこに目当ての情報があるのかを探し・・・でも、その多くはキーワードでヒットしただけの、欲しい情報がぜんぜん書いてないゴミだったりする。「~の実態は?」などとタイトルに書いているが、記事を読むと最後に「実態はわからないようです」などと、わからないどころか伝聞だったりする。芸能人や有名人の本名とか病名あるいは死因とか出身高校とか国籍などのゴシップ・ネタとか差別ネタでは、検索にヒットするページの 99.999% はこういうゴミであり、ウェブに知りたい情報なんて書いてあるわけがないということを、義務教育を終えるまでに学ぶのがリテラシーというものであろう。また、リテラシーはともかくとして、そういう他人のプライバシーを知りたいという愚劣な欲求を華麗に捨て去る意識を醸成することも、中学校を卒業するまでに、みなさんの子供には求めたほうがよい。そんなわけで、もう検索なんて徒労であることが多いし、そもそも検索してまで知るようなことなのかという節度をわきまえた者にとっては、そんなに検索に期待するような機会なんて、毎日あるわけがないんだよね。Gemini に質問する機会ですら、そんなにあるわけじゃない(ちなみに言っておくが、これは学歴とは関係ない)。
ゴミを漁るくらいなら AI に質問したほうがいい。だって、AI はウェブのコンテンツを食って育ったわけだから、検索してまともそうな情報を集めて答えを考えるという、本来なら僕らが自分でやってるようなことを既に大量にやってくれているからだ。その精度なり信頼度にはいくらかのバイアスだとか不十分な分析だとかがあるけれど、正直なところ凡人が調べたり考えたり、そしてたいていのように他人のサイトからコピペして作った回答に比べたら、よほどマシである。そして、ゼロとまでは言わないまでも、圧倒的に濃度の低い食塩水をどれだけ大量に集めてきて混ぜても、まともな浸透圧の濃度にはならず、そのうち細胞は時間切れで死んでしまう。それと同じく、細胞が死ぬのを食い止められるくらいの塩分を含む食塩水をもっている「専門家」とか「権威」というのは、そんな簡単に情報や知見を公表するわけがないし、彼らは有能であるがゆえに公表するためのコンテンツを作っている余裕も責任もない。彼ら有能な人間の責任は、学んだり考えたり成果を専門家に共有することであり、凡人にものごとを解説する責任などない。テレンス・タオのような当世の優れた数学者がブログ記事を書いているのは、その内容の水準から言って同僚たちと議論したりオープンな問いを掲げるためであって、馬鹿がアフィリエイト目的でブログにコタツ記事を「執筆」なさっているのとでは、まるで次元の違う話なのである。馬鹿や無能が1億人ほど集まっても、彼と同じレベルのコンテンツは書けない。そういう圧倒的な差を認めることから、僕ら凡人の勉強や研究は始まるのだ(そして、そこへ帰着するとも言えるが、それは才能の差を思い知って絶望したり僻んだりするためではなく、できるだけ正確に彼らの才能を理解して称賛しサポートするためなのだ)。つまり、そもそも検索だろうと AI だろうと真に有用なコンテンツがウェブにあるとは限らないという当たり前の事実をわきまえるところから子供に教えなくてはいけないのだ。
で、AI によって個人やメディアのコンテンツにアクセスする人が減っているから、何? コンテンツの公開をやめるのかな。僕はそんなことをしても再びアフィカスどもが儲かって幸せになるような世界が到来するとは思えないね。アフィカスどもは、AI に蹂躙・駆逐されればいいのであって、アド・ネットワークのようなゴロツキ業者も AI によって一掃されればいいのだ。でも、AI が自分のコンテンツを食ってしまうからといって、もったいないだとか、それで Google の社員が僕の3倍の給料をもらっているのは腹立たしいとか言ったところで、じゃああなたはどうしてコンテンツを公表しているのかという問いに戻ってしまうであろう。お金だったら、きみはアフィカスなのだから、さっさとウェブから出ていけ。名声や自己承認欲求だったら、それもまたスケベ根性にすぎないのだから、無能がわざわざサイトを運営してコンテンツを公開する必要はない。きみたち無能がどれだけウェブサイトの運営をやめようと、ウェブのリソースというコンテンツ全体のクォリティは全く落ちないのである。寧ろ、ゴミが減って助かる。
まぁ、そうやって稼げなくなる連中の中に、実は既存の新聞社とか出版社が含まれている可能性があるという点は、少し考えたほうがいいのかもしれないが。