Scribble at 2023-09-19 13:19:41 Last modified: 2023-09-20 15:16:21

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Algorithms

これはデータ圧縮について公開されているリソースを集めた情報サイトなのだが、僕は昔のテキスト・ベースのサイトがなんでもかんでもいいと言っているわけではないし、もちろん JavaScript 依存の(たいていはクズのような)サイトがなんでもかんでも駄目だと言っているわけでもない。上記のサイトは、いくらユーザビリティの原則からいって「てめーでフォントをデカくしやがれ」とは言っても、やはり初期設定のサイズが小さすぎる。2000年代はじめのサイトというのは(お恥ずかしながら僕のサイトも)、大半がこんな豆本みたいなサイズだった。もちろん、画面の解像度が低かったので情報を詰め込むためでもあったから、これはこれで事情なり理由はあった。僕が2000年頃に使っていた「最新鋭の」ノート・パソコンは、1024 x 768 ピクセルのナイスな高解像度モニターを備えていたのだったが、いまはスマートフォンですら、この倍の解像度はあろう。

ということで、昨日の夜に WinRAR が一日で5,000本以上もダウンロードされたとかいう話題を見て、久しぶりに RAR について調べていたので、こういうデータ圧縮のサイトとかを見ている。僕の世代だと、RAR と言えば「いけない映像」とか「悪い子のファイル」を固めて配布するための圧縮形式という印象があって、ねらーとかは胡散臭いファイルをたいてい RAR で配っていた覚えがあるので、あまり使いたくないなと思ってきた。実際、RAR で自分のファイルを圧縮したことは1度もないし、RAR で圧縮されたファイルを解凍した事例なんて10年に1個の割合ですら無い。でも、丁寧に調べてみると ZIP や TAR + Gunzip などに比べていくらかの利点があるようだ。となると、圧縮技術や圧縮の理論について基礎から調べたり学んで、公平な評価ができたら好ましい・・・こんなわけで、かなり回りくどいが符号理論のサイトを見ていたりする。

もちろん書籍についても内外で調べてはいるが、あの奥村氏らが書いた『LHAとZIP―圧縮アルゴリズム×プログラミング入門』など一部の例外を除けば、とにかく日本の本は圧倒的に低レベルなものが多いし、それなりに込み入った技術なり理屈が書かれている本であっても、その殆どが画像・音声・動画というメディアの圧縮技術をテーマにしている。よって、日本語の本で探すなら「圧縮」なんてキーワードは使わずに、素直に符号理論の本を探したほうがいいし、その数学的な基礎を学びたいなら整数論や代数系にあたるのがよい。海外(英語)の本には、かなり読み応えのあるテキストがあって、Springer や CRC Press から幾つか大部の本が出ている。

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