Scribble at 2020-12-10 11:46:30 Last modified: unmodified
僕が JavaScript に不可避的に依存するページやウェブ・アプリケーション(それどころか ad network が提供する JavaScript コードをロードしたうえでないと記事のテキストが読み込まれないようになってる、事実上の "paywall" と言ってもよい仕様の報道サイトもある)を好まないのは、設計思想つまりは《デザイン》が気に入らないからだ。こういう仕様のページを React などで安易に作ろうとする人々は、二言目には JavaScript なり Ajax を使うとサーバの負荷が下がるので、「パフォーマンスが向上する」などと言う。
しかし、ウェブアプリケーションなりウェブ・ページのパフォーマンスというものは、サーバ側の負荷さえ下げたらいいというものではない。エンドユーザにとってはフロントエンドもバックエンドも関係ないわけで、レイテンシが全体で遅ければ「クソ」なのだ。
そして、僕が見ている限り、ウェブ・ページのパフォーマンスは年を追うごとに遅くなっており、低料金で使える帯域がどんどん太くなって 1 Gbps の光回線を敷設する家庭が日本国内で6割を超えているというのに、逆にウェブ・ページの表示は個人サイトだろうと大手の報道機関が公開するサイトだろうと、どんどん遅くなっていっている。そして、その理由は、しばしば言われている動画広告や、ブラウザの「なんちゃって加速化」と言われる先読み機能などではなく、サイトのそのものの設計が馬鹿げているからだと思う。