Scribble at 2023-03-30 18:48:44 Last modified: 2023-03-30 18:58:59

以前も書いたことだが、やはりシェービングの訓練を先に進めて、BOCTOK-3 で剃るという課題はいったん休止としよう。先ほども風呂場でわざわざ3パスも当ててみたが、剃れない剃刀を何度も当てていると、後で肌がヒリヒリするため、グルーミングなりスキン・ケアという本来の目的を達するための全体最適化に反する。どのみち髭剃りそのものはカートリッジの安全剃刀や替刃式の剃刀でもできる(それどころか straight razor よりも遥かに簡単で効率よく安全に!)のだ。ただ、そうは言っても、安全剃刀ではなく替刃式を使いたいという趣味的というかチャレンジングなところも外せない。そもそも、替刃式の直刃剃刀すら大して重要でないなら、多少のコストはかかってもカートリッジの安全剃刀を使い続けて(いちおう会社の部長なので、Schick のカートリッジを半年ごとに買い替えられないほどの安月給ではないわ)、いま公開している論説とか、ここ数か月で大量に書いてきた落書きも不要だろう。さもなくば、なんで哲学者がそんな不合理で贅沢な暇潰しをする必要があろうか。

ひとまず straight razor を肌に当ててみたり、あれこれと研ぐ経験は初心者なりに試してみた。全く手にしたことが無くては書いたり言えないようなことも、手元に現物があって肌に当てた経験があれば、なにほどかの役には立とう。それよりも、趣味的なグルーミングやスキン・ケアの一環として直刃の剃刀を使うという、もともとの動機を優先するなら、そういう剃刀でどうすればいいかを学んで練習する方が優先だ。straight razor とは異なる点があるということは分かったが、だからといって剃刀の運行とか角度とか速さとか向きについては多くの共通点もあることは分かった(これも頑なに否定する人がいるようだが、それで結局は何が達成されるのかという気がする)。そういう経験なり知識を使って、替刃式の剃刀について分かることをまとめる方が、或る意味では多くの人々の参考にもなろう。いまの理容師は、大半が替刃式の直刃剃刀を使うのだから、彼らの意見とか経験に学ぶチャンスも増えるし、当サイトの論説を逆に何かの参考にしてもらえる機会もあるだろう。

で、どうして初心に戻ろうと思ったかと言うと、さっきも風呂場で straight razor から替刃式の剃刀に換えて剃ったのだけれど、慣れている筈の替刃式でも時間はかかるし、いまだに顎の下とか鼻の下は、正直に言えば怖くてちゃんと剃れていない。これでは、straight razor で剃るもなにもあったものではないのだ。ひとまず、替刃式の剃刀でカートリッジに引けをとらないくらいの剃り方ができないと、道具についてあれこれ言っている人々について、高級砥石を使ったパフォーマンスだ、高額剃刀の道具自慢だと扱き下ろす資格は無かろう。もちろん、人を侮蔑する資格がほしいために訓練するわけではないが、技能や知識が伴っていなければ、そもそも剃刀を使う目的についても自己欺瞞にしかなるまい。

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