Scribble at 2023-09-01 12:52:12 Last modified: 2023-09-01 23:39:28

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Twitter で、中国共産党みたいなことをやりだしてる渋谷の Intelligence Design Inc. という会社があって、プライバシーマークを取得しているというので確かめてみたら、なるほど取得している。ちなみに、暗い背景色の上にマークを掲示すると、こんな具合に色盲の人は殆ど見えないコントラストになってしまうのだが、プライバシーマークのロゴの使用規約では「正解」だ(プライバシーマークの認定を受けているので知ってる)。逆にデザイン性という理由で周囲を枠で囲んだり、マークの抜けている箇所を白色で埋めたりすると逆に使用規約に反するという皮肉なこととなるので、こういうことをコンサル任せにして認定を受けている個人情報保護管理者の諸君はご注意願いたい。ちなみに、枠で囲まなければいいので、弊社ではリニューアルする予定のコーポレート・サイトで掲示するマークは白地の背景できちんと見えるようにしつつ、暗い色で埋めたフッターなどに掲示する予定だ。学部は法律学科を出ていて、プロのデザイナーでもある Chief Privacy Officer にしかできない話だろう。

で、肝心のサービスについてだが、個人を特定するようなサービスではないし、そもそも渋谷のベンチャーごときにそんな技術力なんてあるわけないんだよ。したがって、映像から判定された性別や年令といった雑な判定データによって、人の流量とか向きとかをデータとして提供するというのがせいぜいのところだろう。そして、カメラで撮影したデータに記録されたみなさんの映像は、もちろん肖像権がある情報なのであるから、後で消せと請求することはできる。すると、論点を絞っていくと、こういう計測にオプト・インが必要なのかという話になってくる。この場合、防犯を目的とした公益性のある目的で撮影しているわけではないから、防犯を目的とするオプト・インが不要という例外にはあたらない。ただの商売だからだ。そして、利用目的は本人に通知する義務があるので、勝手に撮影しておいてオプト・アウトできるからいいでしょとか、あるいは加工すれば個人を特定できないんだからいいでしょ、といったことでは、プライバシマークを剥奪されてもしょうがないゴロツキの思考ということになる。もちろん、個人情報保護委員会や JIPDEC の職員も Twitter くらい見てるし、この事案について騒いでいる高木浩光氏のアカウントなんて当然のようにフォローしているであろう・・・あ、X Japan になったんだっけ。

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