Scribble at 2021-07-12 09:03:27 Last modified: 2021-07-14 13:59:18

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Lightsail は使いやすい仮想プライベートサーバー (VPS) であり、アプリケーションやウェブサイトの構築に必要なすべてのものに加えて、コスト効率が良い月額プランを提供します。クラウドに慣れていないお客様でも、信頼している AWS インフラストラクチャを使用してすぐにクラウドにアクセスしようとしている場合も、対応できます。

Amazon Lightsail

AWS で今月中に試験的なネットワーク構成とかインスタンスを配置して、受託案件に使うデプロイメントの環境を用意しておこうと思ったのだが、そうこうしているうちにアマゾンから強力で簡単に扱える VPS サービスが登場していたことに気づいた。もともと、PHP で画像を単純にテキストと合成加工するだけのキャンペーン・サイトを構築・運営するだけの事案なので、EC2 + Amazon RDS + ELB といった構成で配置し、ドメインが決まったら Route53 を追加したり、テスト段階に入ったら CloudWatch を追加する予定だった・・・のだが、これらが殆ど最初から組み込まれた構成で VPS の環境が提供される。これなら、AWS の勉強なんかしなくても画面の操作方法を覚えるだけで運用できてしまうのではないか。これはこれで既存の構築・運営サービスを提供しているサード・パーティにとっては冷や汗の出るようなサービスだろう。この程度を構築するだけでも40万円くらいの初期費用を取れるからこそ、ビジネスとして成り立っていたからだ。ヘテムルとまでは言わなくても、SAKURA インターネットで VPS を組むのと大差ないくらい簡単になってしまうと、もう多くの案件では AWS の資格なんて必要ないんじゃないか。

https://techblog.nhn-techorus.com/archives/14300

上記のような記事が2019年には公開されていたので、もう2年も前からある。しかし、検索しても日本語の記事はさほどヒットしない。恐らく、AWS の運用で稼いでいる会社としては積極的に話題としたくないのだろうし、VPS を使っている既存のユーザやウェブ制作会社にしても、わざわざ現行のサービスから切り替える必要もないのだろう。実際、AWS のマネジメント・コンソールでも Lightsail は目立たないし、利用するには独立してログインする必要があるため、どちらかと言えば AWS のサービスの一つというよりも、アマゾンが提供している運用サービスという位置づけなのだろう。競合するサードパーティの運用会社が、わざわざ記事にして紹介する筈もないから、僕らも気づかないわけだ。また、上記の紹介記事では負荷対策やセキュリティ等の点で柔軟さに欠けると指摘しているが、Lightsail 独自の IAM ポリシーを設定したり ELB を組み合わせることで、解決できる点も増えている。

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