Scribble at 2025-03-13 22:16:03 Last modified: 2025-03-13 22:23:23
グラフィック・カードは NVIDIA GeForce RTX 5070 12 GB が発売されたばかりだから、値段が高いのは仕方ないと思う。予定しているスペックで組んでみると、だいたいドスパラでもパソコン工房でも BTO パソコンの EC サイトでは28万円ていどという値段になってしまい、これでは予算オーバーである。
一つの代替案として期待できるのは、5000番台が出たことで4000番台が値下げとなることだ。たとえば、RTX 4060 Ti は VRAM が 16 GB あるので、現状でも生成 AI の駆動には強力なスペックである。というか、僕がいま使っている RTX 2060 6 GB に比べたら、4000番台のグラフィック・カードならどれでも倍以上の性能がある。そして、RTX 4060 Ti で組み直すと、グラフィック・カードを入れ替えるだけで値段が劇的に下がるので、予定していた他の部品のスペックを上げてすら(システム・ドライブの容量を 1TB から 2 TB にして、メモリを 32 GB から 64 GB に引き上げても)25万円以内に収まるほどだ。これは、かなり魅力的なプランに思える。
確かに、そのとき手に入る最新機種を使う方が長く使えるには違いない。スマートフォンやタブレットにも相通ずるように、規格の更新つまりは技術の進展が速いので、個人の使うパソコンに「減価償却」という発想は大袈裟かもしれないが、5年もすると運用には大きな不便を感じるようになる。Adobe のアプリケーションはまともに動かなくなるし、ゲームも快適にプレイできなくなるし、生成 AI のモデルはどんどんサイズが肥大化していく。いちど、かろうじて動くというレポートを読んで SDXL のモデルを RTX 2060 の自宅マシンで動かしてみたのだが、1枚の画像を出力するのに15分もかかってしまった。もちろん15分なら15分を待てばいいだけとは言えるものの、昨今の生産性という基準で言えば実用的な稼働効率とは言えまい。これが、最新のモデルなら問題のない所要時間でタスクを達成できるというのであれば、規格の話はともあれ、現状で手に入る優れたモデルを満足のゆく生産性で扱える環境が手に入るというだけでも、最新のモデルを選択肢に入れる理由となる。
なので、最新のモデルでは最低限のスペックである RTX 5070 を積んだマシンが手に入ればいいなと思っていたのだが、5000番台の最後尾に位置しているグラフィック・カードですら12万円ていどはするというのだから、ある程度のところで妥協するべきではないかと思う。そういうわけで、おおよそ夏頃までには買い替えを予定しているのだが、4000番台の価格の動きによっては4000番台を積んだマシンを組む可能性がある。