Scribble at 2021-05-15 14:10:14 Last modified: 2021-05-16 02:07:54

They are responsible for helping this employee regardless of what technologies are available or not. This is inept management hiding behind technological fear.

Why Bad CEOs Fear Remote Work

上記の一節には大いに同感だ。その会社が強力な通信設備やハイ・スペックなサーバをもつ IT 企業だろうと、固定電話と電卓くらいしか「ハイテク・デバイス」がない老舗の梅干し屋だろうと、管理職は社員に働き方をアドバイスする責任があり、どんな道具をどこで使うかなんて関係ない。"Instead of blaming employees, they take responsibility for solving problems."(社員を非難する代わりに、経営者は問題を解決する責任を負っているのだ。)こういう場合、テクノロジーは企業の「文化」を変えないための言い訳として使われる。個人の回線だと通信が不安定だの(社員が、そんな安い回線を契約して生活を切り詰めないといけない理由は何だろうか?)、家庭のノート・パソコンでは複雑で重い処理ができないだの(その代わりにオンラインで処理を代行する仕組みは幾らでもある)、巨大な投資をしなくても解決できる方法はあるし、それを知らなければ質問する場所だってたくさんある。現今の状況に照らしてテレワークの方法を模索するというのは、一見すると状況に流されている〈悪い経営〉のように見えるが、もともと働き方やビジネス・プロセスの選択肢として昔からあったのだから、この状況で初めて出てきた手法でもあるまいし、もっと昔から検討できた筈のことなのである。そういう点で、もともと検討されていたらしいので、当社の場合は大きな混乱もなくテレワークを導入できたのは幸いだった。

しかし、リモートでの働き方が「正解」であるとは思わない。もちろん有効に活用する一つの手段にすぎず、逆に意味もなく社員を全て自宅に押し返して閉じこもらせる必要はない。その一つの証拠として、リモートワークについて調査された多くの事例で同様に示されている結論がある。

・Employees significantly increased total hours worked, by about 30%, during WFH. Much of this increase came from working outside of normal office hours.

・Despite the disruption due to the pandemic and shift to WFH, there was no significant change in measured output (the primary evaluation metric for each employee). In other words, employees continued to meet their goals, which were not changed after the switch to WFH.

・Given their results on work time and output, the authors estimate that productivity declined considerably, about 20%. These results are consistent with employees becoming less productive during WFH and working longer hours to compensate.

(https://bfi.uchicago.edu/insight/finding/work-from-home-productivity-evidence-from-personnel-analytics-data-on-it-professionals/)

上記で "WFH" とあるのは "working from home" の略だ。簡単に言うと、(1) 長時間労働になったが、(2) 成果は変わらないので、(3) 生産性(時間ごとの成果)は低下したということだ。成果は維持されているのだから事業として大きなマイナスにはなっていないが、自宅での就労時間が増えたいせいでメンタルにはマイナスの影響が出てくる可能性もある。実際、長いあいだ仕事をしていたり、自宅で Zoom などで打ち合わせする必要から一定の環境を維持するよう求められて、他の家族との衝突が起きている事例が相当な数で報告されている。また、実質的に通勤時間を就労時間に当てている人が多いだろうから、通勤時間に列車内でやっていた資格試験の勉強とか気分のリフレッシュができないという意見もある。

よって、効果的な alternaive としてテレワークを活用するために管理職は部下を補助する必要があるのだけれど、やはり社員が自分でどうにかしないといけないことも多々ある。

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