Scribble at 2025-02-13 11:19:02 Last modified: 2025-02-13 11:23:02
これは公表しても構わないらしいので書いておくと、僕はアマゾンの「Amazon Vine 先取りプログラム」というサービスのメンバーに登録している。もちろん、メンバーであること自体は評価の内容について何の保証にもならないので、これは権威や信頼性とは関係のないことだ。それでも、メンバーには公正なレビューが期待されていて、出品者からの何らかの特典があったら正確にレビューとして報告することが義務付けられている。
ただ、僕はこのプログラムの出品者よりも、運営しているアマゾンの方針について疑問はある。正直なところ、出品される商品は大半が iPhone 13 用のガラス・フィルムとか、いまどき AV 女優も着ないであろう妙なコスプレ衣装とか、ただの輪ゴムとか、あるいは上のような中敷きといった雑貨ばかりだ。ゴミやガラクタとまでは言わないまでも、僕がよく見かける新刊の専門書や USB メモリといった、実際に新商品を手にとって評価したいなと思うような商品は、レビューの対象として全く無いのである。
数多くのレビューをこなすと待遇が良くなるのかもしれないが、そのためには異常とも言えるような分量の商品を、いくら無料とは言っても続々と注文してレビューを書かなくてはならない。つまり、そういうことだけで日中の大半の時間を費やせるような、金があって暇な学生や FX 成金といった人々くらいしか、メンバーとしてのグレードを上げられないだろうと思う。逆に言えば、Amazon Vine のメンバーとして専門書のレビューを書いているようなやつは研究したり勉強せずに、スマートフォンのガラス・フィルムを大量に注文してレビューを書いていたような人物なのだ。専門書のカスタマーとして文章を書いていようと、その分野に関心がある者としては極め付きの無能か、暇潰しに本を読んでいるような人間だとしか思えない。したがって、レビューとして信用するに値しないということになる。そういう本を無料で手に入れるために、それまでの数年間を大量の中敷きのレビューを書くために費やしていたような馬鹿が評価しているからだ。